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「今年の年末年始、帰省する?」主婦230人に聞いてみると…昨年とは明らかな変化が

年末が近づき、帰省について話題が出ているご家庭も多いのではないでしょうか。

10月1日に緊急事態宣言が解除。新型コロナウイルスの感染者数は落ち着きを見せ、少しずつ、以前のような生活が戻ってきているように感じます。とはいえ、年末年始シーズンは人出が集中する時期。「今年はどうしよう……」と迷われている方も少なくないかもしれません。

そこで『kufura』では、20~50代の既婚女性230人にアンケート調査を行い、年末年始の帰省の予定についてうかがいました。

※アンケート実施期間:2021年11月4日~9日

昨年より「帰省予定派」が増加

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まず、コロナ禍以前の年末年始、定期的に実家・義実家に帰省していたかを尋ねました。

【コロナ禍以前は?】

帰省していた・・・56.1%(129人)

帰省していない・・・43.9%(101人)

同居や近居している人を除き、過半数となる129人の方が「定期的に帰省していた」と回答しました。続いて、「定期的に帰省していた」129人に、今年の帰省予定をうかがってみました。

【今年の帰省予定は?】

帰省する予定・・・56.5%(73人)

帰省しない予定・・・13.1%(17人)

まだわからない・・・30.2%(39人)

昨年の同時期に行った帰省に関するアンケート調査では、帰省予定の人が約3割だったのに対し、帰省しない予定の人が約4割と最多でした。

昨年はコロナ禍まっ只中だったこともあってか、帰省を控える意向を示した人が多かったのですが、今年のアンケート調査では、半数以上の人が「帰省予定」と回答。現段階での予定とはいえ、“かつての日常”が戻りつつある一端を、家族イベントからもうかがうことができます。

一方で、3割近くの方は「まだわからない」と迷っている様子……。

次からは、「帰省する予定」「帰省しない予定」「まだわからない」と回答したその理由を見ていきます。

「帰省する予定」その理由は?

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1:ワクチンを接種したから

「感染者が落ち着いているし、みんなワクチン接種済みなので」(37歳/総務・人事・事務)

「お互いワクチンを済ませているので、少しは安心」(49歳/主婦)

2:久しぶりに顔を見たい・見せてあげたい

「もう2年も帰省できていないので、親に会いたいから」(45歳/主婦)

「落ち着いてきたので久しぶりに孫の顔でも見せてあげたいから」(40歳/主婦)

「子どもが小さくて両親が元気なうちに、おじいちゃんおばあちゃんとの思い出をたくさん作っておきたい。餅つきやおせち作りなど、実家に戻らないとできない体験がある」(41歳/その他)

3:感染対策をとるから

「感染者数も減っているし、マスクを外さないようにするから」(46歳/コンピュータ関連技術職)

「大人数ではないので体調も気をつけながらマスクをして短時間だけ行こうかなと思っています」(27歳/主婦)

4:移動距離や手段から判断して

「同一県内だし、お正月くらいは顔出さないと悪い気がするから」(40歳/主婦)

「距離も短い上、車移動なので大丈夫かなと思っています」(35歳/主婦)

5:仕方なく…

「毎年帰っているし、帰らないとまた何を言われるかわからないので仕方なくという感じである」(53歳/主婦)

「自分の実家はしないが、旦那の実家は宣言が出ていようが気にしない家だから無理矢理行かされる」(50歳/主婦)

感染者数が落ち着いていることはもちろん、「ワクチン接種済み」というのが帰省を決める大きな後押しとなったようで、多くの人が理由として挙げていました。

マスクの徹底や滞在時間を短くする、公共交通機関を使わずに車移動するといった感染対策は、双方にとっても安心ですよね。久々に顔を合わせたい!と心情的な声も寄せられた一方で、付き合いで仕方なく……とお嘆き混じりの声も聞かれました。

「帰省しない予定」その理由は?

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1:まだまだ感染リスクを心配

「今の時期は我慢だと思います。特に子供達の幼稚園、小学校に影響が出そうな事は、行わないようにしています」(38歳/主婦)

「第五波は落ち着いたが、コロナ自体はまだ第六波を迎える可能性はあるから」(59歳/主婦)

「田舎へ行くため、行くこっち側はいいが向こうの目が気になる。子供もいるためやめている」(35歳/主婦)

2:インフルエンザの流行を心配

「コロナの感染者は落ち着いているが、インフルエンザもあるしまだまだ予断を許さない」(44歳/その他)

「インフルエンザ等の流行も考えるとなかなか踏み出せない」(40歳/主婦)

3:時期をずらして帰省予定だから

「コロナになってから、無理に行かなくてもいいことがわかったので、年末年始の混み合う時にわざわざ行かなくてもいいと考えている」(48歳/主婦)

「自家用車を持っておらず、電車か高速バスの移動になるため、年末年始の人混みが怖いから。また、義実家からも、時期をずらして春ごろに来たら?と言われたから」(31歳/主婦)

世の中が少し落ち着いているとはいえ、まだまだ移動などによる感染リスクや第6波を懸念し、“いまは我慢”を貫く人も多いようです。

印象的だったのは、インフルエンザを警戒する声。昨年はコロナ禍でマスク・手洗いなどが徹底されたため、インフルエンザに罹る人が例年より激減。そのため、集団免疫が形成されておらず、今冬流行する可能性が報じられたからかもしれません。

また、帰省時期をずらす意向の人も多く、“人出の多い年末年始を避けて帰省する”というのがニューノーマル化するご家庭もあるかもしれませんね。

「まだわからない」…迷っている理由は?

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1:状況を見極めたい

「感染状況を見て決めたい」(46歳/主婦)

「まだ年末にかけて感染者数など、状況がどうなるか分からないので」(46歳/その他)

2:両親・義両親の意向による

「お声がかかるか分からないので」(44歳/主婦)

「コロナでしばらく会えなくなってしまっているので、久しぶりに会いたいが、親が望まないようであれば、遠慮したい」(49歳/主婦)

「感染者数は落ち着いているものの、両親は年を取っていて免疫力が落ちていると思うので行っていいものか迷う」(50歳/主婦)

3:帰省先での過ごし方を決めていない

「去年は玄関先のみの挨拶だったので、今年はどんな風に過ごすかが未定」(49歳/主婦)

「玄関口で挨拶するかも……わかりません」(55歳/主婦)

「まだわからない」という方からは、感染状況によって見極めたいとの声が多数。こちらに帰省する気があっても、相手側がどう考えているか、また、帰省しても大丈夫だろうか……と悩んでいる方も多くいました。帰省先での過ごし方も、確かに大切なポイントですよね。

 

以上、今年の帰省に関する声をお届けしました。

帰省についての考え方は三者三様でしたが、どうやら今年は、以前のようににぎやかなお正月となりそうな家庭が多くなりそうでした。しかし、それも状況次第。家族会議を重ねながら、実家・義実家とも納得しあった過ごし方が決まるといいですね。

 

参考:日本感染症学会「2021-2022年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方」

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