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お姑さんの気持ち、聞きました。お嫁さんと良好な関係を保つために意識的にしていること

いつの時代も、嫁姑関係に悩みはつきものです。縁あって家族になったとはいえ、もともとは赤の他人。嫁と姑の間には、生活習慣や価値観、年代の違いなどといった大きな壁があるため、お互いがある程度努力し合わなければ良好な関係を保つことは難しいと言えるでしょう。今回『kufura』では、結婚している息子がいる女性53人に、「お嫁さんと良好な関係を保つために意識的にしていること」を聞いてみました。お嫁さんたちが普段あまり気づかない、お姑さんたちの密かな努力を見てみることにしましょう。

嫁に近寄りすぎることなく一定の距離を保つ

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「定期的にメールを送ってどんな状況かを聞く程度で、嫁とはつかず離れずの関係を続けています」(66歳/その他)

「嫁だからといって特別なことはせず、普通に接するようにしています。お互いにつかず離れずの距離が、良好な関係を保つにはちょうどいいと思います」(77歳/主婦)

「頼まれたことは快く引き受けますが、頼まれていないことに手を出すなど、おせっかいなことはしないようにしています。一定の距離を保つことで、お互いに必要以上に踏み込むこともないので、感情的になることもありません」(75歳/主婦)

「あまり連絡を取りすぎないように注意して、一定の距離を保つ。そうすれば、嫁からうっとうしがられることもありません」(50歳/その他)

「結婚したら息子はもう手放したと同じことなので、嫁とも一定の距離を保って付き合うようにしています」(70歳/主婦)

「息子夫婦の生活には関与せず、一定の距離を保つようにしています。たまに会うくらいが、お互いに楽しく過ごすのにちょうどいいし、その分会話も弾みます」(60歳/主婦)

息子や息子家族が気になるものの、姑があまりに頻繁に連絡を入れていたのでは、嫁にうっとうしがられると思い、意識的に一定の距離をおくようにしているかたが多いという結果になりました。良好な関係を保つためには大切なことのようです。

一定の距離を保っていれば、お互いの生活に必要以上に踏み込むこともないので、姑が嫁に対して不満などのネガティブな感情を持つこともありません。意識して適度な距離を保つことにより、嫁も姑もお互いに笑顔で穏やかに付き合うことができそうですね。

余計な口出しはせずに、気になることにも目をつぶる

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「嫁のすることには口出ししないようにしています。嫁が嫌がることを絶対に言わないので、嫁からは良い姑だと言ってもらえます」(71歳/主婦)

「人には必ず欠点があるので、嫁の欠点には目をつぶるようにしています。良好な関係を保つためには、口出しせずに嫁に任せるのがいちばんです」(69歳/総務・人事・事務)

「気になることがあっても、見て見ぬふり。そのほうが嫁とも良好な関係が保てると思います」(62歳/主婦)

「息子の家族がうまくいくだけで十分なので、こちらからは特に干渉しないようにしています」(71歳/その他)

「あまり干渉しない。干渉しなければ、お互いに何かを負担に感じたり、不満に思うこともなく、仲良く付き合うことができます」(64歳/会社経営・役員)

「息子夫婦とは、必要以上に関わらないようにしています。関わりがなければ余計なことを言うこともないし、嫌なところが目につくこともありません」(53歳/主婦)

家族とはいえ、息子家族はもう自分とは別の家族。嫁と良好な関係を保つためにも、息子や嫁の生活には必要以上に干渉しないほうがいいようです。余計な口出しはせず、ちょっと気になることがあっても目をつぶる。嫁たちからアドバイスを求められたときだけ手助けするというスタンスが、良好な嫁姑関係を保つための秘訣なのかもしれませんね。

こちらからは何も言わずに嫁の話に耳を傾ける

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「見ざる言わざるで、嫁の話を聞くだけにしています。そうすることで、嫁もいろいろなことを話してくれるので、常に良好な関係が保てます」(50歳/総務・人事・事務)

「孫を連れてときどき遊びに来ますが、あまり聞きたくない息子に対する愚痴なども含めて、嫁の話はすべて聞くようにしています。基本的には、嫁ではなく娘だと思うように努力していますし、嫁も私を実の母親と勘違いしているような気がします」(74歳/主婦)

「説教的なことは一切言わずに、お嫁さんの話だけを聞くようにしています。そのおかげで、お嫁さんのほうからいろいろな相談に来てくれるようになりました」(63歳/主婦)

「嫁の話をなんでも聞くようにしています。聞きづらいことでも、気になることがあれば言葉を選んで慎重に話を聞くようにしているので、嫁も思っていることは正直に話をしてくれるし、私のことも信用してくれていると思います」(65歳/主婦)

お説教に聞こえるようなことや、余計な言葉はトラブルの元になりかねません。自分の言いたいことはガマンして、とりあえず嫁の話を聞いて、嫁の思いを受け止めている姑も少なくないようです。嫁も“話を聞いてくれる良い姑”と認識してくれるので、二人の仲もどんどん深まっていくようです。

嫁ではなく友だちのような感覚で仲良く付き合う

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「嫁とは友だちのような関係性を心がけ、息子のことは全面的に任せるようにしています。今のところ友だちとして仲良くできています」(53歳/主婦)

「とにかく息子の嫁とは仲良くするようにしています。嫁が家に遊びに来る回数が減っていないので、今のところはうまくいっていると思います」(62歳/主婦)

「嫁のことは、嫁ではなく友だちだと思うようにしています。普段友だちとするような、化粧品や美容室などの話で盛り上がったりしています」(53歳/主婦)

「友だちのような感覚で、息子よりもまめにメール等でやり取りしています。まめに連絡を取り合うことで、お互いのことがよくわかるので仲良くなれます」(65歳/その他)

「嫁とは友だち感覚で、いっしょに買い物に行ったり、ネイルサロンに行ったりして、仲良くしてもらっています。しょっちゅう家にも遊びに来てくれて嬉しいです」(52歳/総務・人事・事務)

嫁だからと特別に接すれば接するほど、いろいろと期待してあれもこれもと注文をつけたくなるもの。思い切って、友だちと同じような感覚でお嫁さんと付き合っている、というかたが多く見受けられました。友だちだと思えば、相手に必要以上に何かを求めることもなくなるので、ちょっとした会話で大いに盛り上がるなど、楽しく良好な関係が築けるようです。

誕生日にプレゼントを贈るなど嫁のことを気にかける

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「お嫁さんの誕生日や記念日は必ずお祝いを贈るなど、相手に対してちょっとした気遣いをすることで、嫁姑関係もとりあえずはうまくいくと思います」(65歳/主婦)

「ときどき息子たち夫婦が食べたいものを贈るようにしています。それだけで嫁はすごく喜んでくれて、孫の様子などもいろいろと教えてくれます」(60歳/主婦)

「何も言わずにときどき物を贈るだけ。嫁には必要以上に寄らず、触らず主義で通しています。息子の幸せがいちばん大切です」(89歳/主婦)

嫁と良好な関係を保つために、嫁へのちょっとした気遣いをしているという声も。誕生日にプレゼントを贈ったり、挨拶代わりに美味しいものをときどき贈るなど、嫁を気遣う姿勢を示すことで、嫁も喜んでくれている様子。ちなみに、洋服など身に着けるものは好みがあるので、贈り物は食べ物や花など万人受けするものが望ましいようです。

嫁を褒める、思いやる…姑の工夫はほかにもいろいろ!

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「嫁を褒めることで、姑である私に親しみを覚えてくれている様子。うちにもよく遊びに来てくれますが、それだけでもう十分です」(64歳/コンピュータ関連以外の技術職)

「お嫁さんの家族との関係も大切にしています。嫁の実家で採れたお野菜を届けてもらうなど、嫁の実家はもちろん、嫁とも良い交流が続けられています」(59歳/その他)

「嫁がどんなことに興味があるのか、また嫌いな食べ物はあるのかなど、常に気を配るようにしています」(61歳/主婦)

「立場的に私から誘ったりすると、嫁は断りづらいと思うので、絶対に自分からは誘ったりしないようにしています」(66歳/総務・人事・事務)

「相手を思いやれば、関係は良好になると思います。二人の嫁とはいい関係だし、嫁たちのこともすごくかわいいと感じています」(76歳/主婦)

良好な関係を保つための工夫は、ほかにもいろいろ。中でも「嫁を褒めるようにしている」という意見が目立ちました。褒められて嫌な気分になる人はいないし、だれでも単純に嬉しいと思うので、「とにかく嫁を褒めて伸ばしている感じです」(56歳/コンピュータ関連以外の技術職)というように、いいところはどんどん褒めていい関係を保っていきたいですね。

いかがでしたか? 良好な嫁姑関係を保つために、実は姑もいろいろと努力していることがわかりましたね。結局は嫁姑関係も普通の人間関係と同じなので、工夫や努力をしつつ、お互いに相手を思いやり、気遣う心をもつことが大切なのではないでしょうか。ぜひご紹介した様々な工夫を参考に、良い嫁姑関係を築いていきましょう。

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