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「ラク寂しい」人が続出…既婚女性がコロナ禍で感じた「人間関係の大きな変化」悲喜こもごも

コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出を控え、外食やレジャーを自粛していた期間は、人間関係にどのような影響を与えたのでしょうか? いまだ、感染の不安を抱えながらの生活が続く今、既婚女性189人に身の回りの人間関係の変化について聞いてみました。

新型コロナウイルスの厄介なところは、 自分と他人の危機に対する“感じ方の違い”を浮き彫りにしながら、人の集まりを容赦なく遮断していった点ではないでしょうか。

アンケートに協力頂いた皆さんの回答を見てみると、人と会う機会を減らしながら“密”な家族関係の中で過ごすことで、”気づき”を得られた人が多く見受けられました。

さて、具体的には既婚女性の人間関係に約3カ月間の自粛生活はどのような変化をあたえたのでしょうか。

皆さんの回答をご紹介します!

「電話・テレビ電話」の頻度が上がった!

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まず、好きな人と直接会えない分、テレビ電話や電話を活用していた女性の回答です。

「ずっとこもって誰とも会っていないけどテレビ電話三昧が楽しくて前以上に友達と近づいた」(57歳・主婦)

「オンライン飲み会で遠い友達と話した」(37歳・主婦)

「ママ友と会わなくなって長電話が増えました。少し迷惑です」(34歳・主婦)

「友達と会えないので電話の回数が増えた」(52歳・主婦)

コロナ禍で初めて“オンライン飲み会”に参加した女性も見受けられました。

「ちょっぴり苦手な相手」と会わなくて気がラクに…

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今回のアンケートで意外と多く寄せられたのが、“特定の相手”と会わなくてラクだったという声です。

「義母からランチの誘いがなくなり嬉しい」(30歳・主婦)

「今まで多少無理をして行っていた合唱サークル活動がなくなり、寂しい半分、人に振り回されることがなくなったのでスッキリした。自分の時間が持てるようになって心に余裕が出来て、むしろ人のことを許せるようになった」(30歳・その他)

「夫の実家に行かない理由に困らなくなった」(57歳・主婦)

「煩わしいママ友とあまり会わなくなり、会っても立ち話等も避けてる状態なので気楽で良い」(45歳・総務・人事・事務)

「会いたくない」と面と向かって言うと角が立ってしまいますが、相手と会わない理由ができて、喜んでいた女性の声もありました。

「人間関係」を見直すきっかけになった

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人との出会いや集いのない静かな環境に身を置くことで、本当に必要な人間関係が見えてくることもあるようです。

「どうでも良いことで人に会わなくなった。人間関係の整理ができた」(44歳・総務・人事・事務)

「家でのんびりすると付き合いたい人とそうでもない人に気づいた」(39歳・主婦)

「ランチ会などストレス解消の場がなくなり、愚痴をラインなどで頻繁に送ってくる人とは距離を置こうと思った」(48歳・主婦)

他にも、自分の自粛の方法を押し付けてくる相手や、真偽不明の情報をうのみにする相手と疎遠になったという声も。

「会いたい人」に会えなくなって寂しい

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好きな人たちと会えなくなったことの寂しさを吐露する声も多く寄せられました。

「病院にいる母の所に気軽に行けなくなり、電話のみになってしまった」(50歳・主婦)

「人に会うことが減り、自由を感じることもあるが寂しい時ももちろんある。そして独り言が増えた」(33歳・営業・販売)

「友達との食事やショッピングの機会が減ってしまって寂しいです」(38歳・主婦)

「ママ友と会えなくなり、ラインでのやり取りばかりになったのが寂しい。幼稚園のあと、遊べなくなり子どもも寂しそう」(32歳・主婦)

煩わしい人間関係からは解放されたものの、自由に人と会えなくなって寂しい。そんな複雑な感情が垣間見られます。

人と会わなくなって気づいた「巣ごもり得意」な一面

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一方で”巣ごもり”という特技を見つけた女性も。

「全く人と会わない。ほとんど家にいて1人で過ごしている。さみしいときもあるが、1人が好きなのが分かった!」(50歳・営業・販売)

「気疲れしなくなって、とても快適」(50歳・営業・販売)

「あまり人に会わなくなった。もともと人付き合いが苦手なのでよかった」(45歳・学生・フリーター)

それぞれが家で過ごす工夫を探っていた初春~初夏。家で過ごしているうちに「意外とこの時間好きかも!」と気づいた女性もいるようです。

「夫・子ども」とより密な関係に

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家族で濃密な時間を過ごすことで「会話が増えた」というポジティブな回答が寄せられました。

「家族との時間が圧倒的に増えた」(31歳・営業・販売)

「夫との時間が増えた。会話が増え良いと思う反面、わずらわしく感じることも増えて一長一短だと思う」(45歳・主婦)

「主人と会話が増えた」(40歳・主婦)

ちなみに、今回のアンケートで配偶者との関係性が悪くなったと回答した女性はいませんでした。

人と話すときに「ソーシャル・ディスタンス」を意識

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最後は、用事があって外に出るとき、“人と人との距離”を気にするようになったという声です。

「人と話すときに近づかず、少し距離をとって話をするようになった」(47歳・ 主婦)

「人と距離を置くようになった。感染予防のため」(49歳・主婦)

“感染させてしまう不安”“感染する不安”を抱えていると、どうしても人と人との距離が気になってしまいますよね。

 

以上、今回は、既婚女性の身の回りに生じた人間関係の変化について聞いてみました。

寂しい、気楽、人恋しい、愛おしい、楽しい、息苦しい……など、様々な気持ちが込もった回答が寄せられました。

いまだ収まる気配のない新型コロナウイルスの感染拡大。今後も私たちの人間関係に影響を与え続けていくのではないでしょうか。

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