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夏休みスタート!「夏のお出かけ予算」はいくら?計画の立て方をFPが解説

いよいよ夏休み。旅行に帰省にと、お出かけを予定している人も少なくないでしょう。

そこで『kufura』では、「夏休みのレジャー予算」を279人の方に聞いてみることに。みなさんのこの夏の行き先と予算はどんなものでしょうか? FPの筆者が、みなさんの夏の予算をチェックしつつ、旅行の予算を立てるコツをお教えします。

夏休みは「旅行したい派」です

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まずは、長い休みが取れる夏休みには、しっかりと計画を練って旅行をするという派の計画を聞いてみましょう。

やっぱり夏は海外へ!「海外組」

ちょっと割高になる時期ではあるけれど、やっぱり家族みんなで長い休みが取れるこの時期は外したくない!と海外旅行を計画している人に予定を聞いてみると……。

「ハワイ4泊6日」(45歳/総務・人事・事務)

「100万円でハワイに1週間」(34歳/総務・人事・事務)

「LAとSDに週末旅行」(25歳/主婦)

思わず「いいなぁ〜」とため息が漏れるような旅の計画。しかし、じつはこれから海外旅行を計画している人は、この調査では3組の答えのみで、なんと「3/279」というという結果に。思ったよりも少ない結果ではあるものの、羨ましい限りですね!

ニッポンの夏、体感しちゃいます!「国内旅行組」

では、国内旅行組に聞いてみると、予算の取り方で行く場所が分かれるようです。それぞれ見ていきましょう。

【「ホテル・旅館」に宿泊でしっかり予算タイプ】

「宮古島に1週間。40万円」(27歳/公務員)

「行き先は決めていないが、近畿圏の温泉地に行きたいと考えている。夫婦で10万円以内」(33歳/学生・フリーター)

「子ども2人を連れてユニバーサル1泊2日で次の日は奈良の大仏を見に行く予定。予算は全部で10万円くらい」(30歳/主婦)

「1泊2日で白浜に行く予定。ホテルは1万円程で、アドベンチャーワールドととれとれ市場に行く予定。2日間で5万円程度」(25歳/総務・人事・事務)

「家族5人の大阪旅行。ゲストルームに2泊し、行き帰りは自動車で、USJで遊ぶ。予算は10万円!」(39歳/主婦)

「函館へ1泊2日で旅行へ行く。夫婦とわんちゃんで6万円程度」(28歳/その他)

「広島へ夫婦で1泊2日。好きなバンドのライブを聴きに行って、厳島神社へ行く予定。予算は5万円ほど」(45歳/総務・人事・事務)

目的は様々でしたが、比較的予算を多めにとっている人たちは移動や宿泊もリッチな傾向になりました。ただ、長期滞在という人はあまり多くなく、1~2泊の短期滞在という意見が多く聞かれました。

【「流行りのアウトドア」で低予算タイプ】

流行りのアウトドアを取り入れ、低予算で思い切り楽しもうという声も!

「奥会津の湖畔で2泊3日のキャンプ。予算は5万円くらい?」(47歳/主婦)

「キャンプ1万円くらい」(48歳/主婦)

「海水浴とキャンプ3万円」(45歳/主婦)

「家族でキャンプを予定。予算2万円」(49歳/主婦)

テントなどに宿泊すると予算を抑えられますし、BBQなどで自炊をすることで食費も安上がりに。さらに、なんといっても自然と触れ合いながら家族みんなでワイワイ楽しめば、夏の思い出になるはず。「キャンプ」という時間を子どもから大人まで楽しめるのも、夏のこの時期だからこそできる醍醐味です。大自然をバックに存分に夏をエンジョイできそうですね。

その他、会社や健康保険組合が用意している福利厚生を活用するという声も。

「山中湖に会社の保養所に泊まりに行く。家族4人で5万円」(46歳/主婦)

一般的なホテルなどに比べて安価で泊まれる保養所や、ホテルや民宿の割引サービスなど。夏休みはハイシーズンですから、様々なサービスをうまく活用したいところですね。

場所によっては、大きな出費も…「帰省組」です

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実家や義実家に帰るという帰省組は、場所によって予算も大きく分かれることに。

【交通費がしっかりかかります…「遠方組」】

「子ども3人連れて、主人の運転で、車で里帰り予定。東京から兵庫県、愛知県と移動する。交通費で、4万円ほど、お土産代で1万円」(41歳/主婦)

「子ども2人連れで帰省。新幹線代往復 7万円弱。土産代、約2万円」(48歳/主婦)

「お盆時期、家族で夫の実家に帰省。飛行機代とお土産代で12万円くらい」(46歳/主婦)

「帰省だけで20万円くらい」(49歳/総務・人事・事務)

「帰省。予算10万円」(49歳/主婦)

場所によっては、家族で移動をするだけでもかなり交通費がかかってしまうという声もありました。

自家用車でも数万円、飛行機を使えば十数万円という単位になることも。年に何回も、という訳にはなかなかいかなくなりますね。

【サクッと帰れちゃいます「近場組」】

「それぞれの実家に日帰りで帰省。お土産代は2,000円程度。そのほかは高速代5,000円程度」(40歳/主婦)

「家族で実家に帰省、ガソリン代に3,000円、お土産代に5,000円」(39歳/主婦)

実家に帰省5,000円」(28歳/主婦)

「子ども1人と実家へ帰省、高速代5,000円」(31歳/主婦)

実家との距離が離れていなければ、移動にかかるお金は数千円で済むという人も。

中には、

「帰省くらいなので、ほとんどかからない」(47歳/営業・販売)

と、予算はほぼかからないという羨ましい声も。

我が家も帰省を予定していますが、筆者の実家と夫の実家、2つ合わせると10万円程度の出費。いつもながら、ちょっと痛い出費です。

短期集中で「日帰りレジャー組」行き先も目的もさまざまです!

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宿泊をするほどの休みもなく、でも夏を味わいたいと「日帰り」を選択する人も。

「行き先は決めてないが日帰りで涼しい山に行く予定。夫婦予算は1万円程度」(29歳/主婦)

「USJに日帰り旅行。家族で5万円」(43歳/総務・人事・事務)

「海水浴。家族でガソリン代、駐車料金、食事代合わせて8,000円」(42歳/主婦)

「富士サファリパーク日帰りで4人家族1万5千円」(29歳/主婦)

「家族5人でプールへ行く。日帰りで1万円程」(41歳/総務・人事・事務)

「夫婦で川釣り。かかった魚はリリースするので、えさ代と交通費で1,500円程度」(37歳/その他)

「おかあさんといっしょのファミリーコンサート。お土産代等で5,000円くらい」(39歳/主婦)

「行き先は決めてないが青春18きっぷで日帰り旅行」(44歳/その他)

日帰りでも楽しめるレジャーが色々あり、バラエティに富んでいますね。長期で出かけるだけが夏休みじゃない! いろんなところに出かけることで、たくさん思い出を作るのだって、悪くないですよね。

夏休みの予算、まずは「計画」が大事

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では、夏休みの旅行とそれに見合った予算は、いつ頃からどうやって立てれば良いのでしょうか? ファイナンシャルプランナーの筆者とそれぞれのパターンで見ていきましょう。

(1)行きたい場所と予算が決まっている場合

例えば、家族4人でハワイに行くとなれば、かなり値が張りますよね。行きたい時期が分かっていれば、大体の金額を試算してみることで、先に目標が決まります。

例えば50万円で1年後に行きたいということであれば

毎月3万円×12万円=36万円

残りの14万円はボーナスから

というように、はじめに貯め方を決めること。大きな額を貯めるには「時間」がかかるので、半年先、1年先というように余裕を持って計画をすることがおすすめです。

(2)場所も時期も未定だけど、いつかは行きたい場合

この場合は、毎月の収入から「旅行貯金」をしておくことがおすすめ。別口座に自動で送金するなど強制的に貯まる仕組みを作ったり、毎月、その金額を積み立てたり、という場合です。

また、旅行会社や航空会社がやっている「旅行積み立て」を利用するのも手です。

例えば、旅行大手エイチ・アイ・エスの「貯めチャオ」という旅行積み立ては、毎月少しずつ積み立てる、一括支払いで預け入れることで、サービス金額が上乗せでもらえてお得になるというものです。

お得なのはもちろん、毎月口座から引き落としがかかること、先に預け入れておくことで、旅行のためのお金にうっかり手を付けてしまうということがなくなります。旅行資金を毎月強制的に貯めるにはもってこいのシステムなのです。

ただし、収入に対して、無理のある貯め方はNG。旅行貯金の目安は収入の1割未満程度で余裕のある金額を貯めるようにしてくださいね。

H.I.S. 積み立てプラン『旅行積立 貯めチャオ』

https://www.his-j.com/tameciao/second.html

(3)いざという時のために、小銭貯金を活用!

塵も積もれば……といいますが、コツコツ確実に貯められるのは、実は「小銭貯金」です。その中でも500円玉は時に驚異のパワーを発揮し、一気に頼りになる存在に。

小銭を貯める時のポイントとしては、開かない容器を利用すること。手持ちが寂しいからと、せっかく貯めた小銭に手をつけるようになると、一向にたまらないということになってしまいます。雑貨や100円ショップなどでも様々なタイプが出ているので、ぜひ活用してみてください。

 

旅行は、行き先や行く人数、宿泊場所によって大きく金額が異なります。とにかくまずは計画をすることが大切。

ただ残念なことに、今回のアンケートでも、「特に決めていない」「未定」の回答が多く、108人/279人が予定なしという結果に。

旅行の計画は、「あのホテルに泊まってみたいからこれだけ貯める」でもいいですし、「1人3万円の予算で行けるところ」でもいいのです。自分たちが計画をしやすい方法で決めていきましょう。

せっかくのレジャーシーズンを楽しむためにも、まず「旅の計画」をしてみませんか?

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