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【夫編】それでも離婚しなくて良かった?「別れたい」と思ったことは?結婚30年以上のシニア夫婦に質問!

ライフステージの変化とともに生活の“優先事項”は変わり、それに伴って夫婦関係も変わっていきます。『kufura』編集部は、結婚してから30年以上経過した夫婦にアンケートを実施。

これまでの結婚生活で離婚願望を持った経験や、現在の夫婦関係についてうかがいました。今回は既婚男性の声を集めた【夫編】をお届けします。

結婚歴30年以上の男性の3人に1人が、過去に「離婚を考えた」経験あり

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アンケ―トにご協力いただいたのは、結婚してから30年以上経過した男性189人。

これまでの結婚生活で、1度でも離婚したいと感じたことがあるかどうか質問したところ、189人中62人が「ある」と回答。約3人に1人の割合でした

やはり結婚生活が長くなれば、ネガティブな感情が極まる時期もありますよね……。

とはいえ、今回のアンケート対象者は、現在も結婚生活を続けており、約3人に2人が「離婚しなくてよかったと思う」と回答しています。

【離婚しなくてよかったと思うか】

離婚しなくてよかったと思う・・・47人(76%)

離婚すればよかった・・・15人(24%)

続いて、過去に離婚願望を抱いたことがある62人に「離婚しなくてよかった理由」「離婚すればよかったと感じている理由」について聞いてみました。

「離婚しなくてよかった」と感じている理由

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まず「離婚しなくてよかった」と回答した男性の声をご紹介します。そのように感じる理由としては、以下のような声が寄せられました。

(1)現在は妻と円満だから

「若いときには、お互いのわがままがまかり通っていたが、年を取りますとお互いを気にするようになりわがままがいたわりになった」(76歳・ その他/結婚40~49年)

「若いときは、お互いのことを理解しないで生活していたから。30年以上一緒に生活すると相手の気持ちが理解できるようになった。お互い年を取って大人になった」(59歳・営業・販売/結婚30~39年)

「かわいい孫たちに囲まれ、穏やかな日々を営んでいるので」(62歳・会社経営・役員/結婚30~39年)

「当時は小さな意見の違いにより、離婚なども考えたが、現在では相手をそれぞれリスペクトする関係になってる」(67歳・総務・人事/結婚30~39年)

(2)離婚願望は、一時の激情だった

「けんかして腹が立つのは一時のこと、長い人生を一緒に歩んでくれた連れ合いは、他には無いものですね」(74歳・その他/結婚40~49年)

「後になると考えが変わる時期が来るから」(60歳・総務・人事/結婚40~49年)

「そう思うこともあったがよく考えればここにきて支えてくれるのは妻だけです」(74歳・その他/結婚30~39年)

(3)離婚後のデメリットを踏まえて

「いろいろなシミュレーションをした場合、離婚すると物・心、両面での負担が今の何倍かの重荷になると思ったからです。子どもとの関係、それぞれの取り分、親戚や世間の見る目、長い目で見た場合のプラスマイナスを考えると継続が最良の選択肢と考えました。時の経過で自然に解消される部分が多々あります」(74歳・その他 /結婚30~39年)

「年を取ってからの一人の生活は、困難とリスクが大きい。納得と妥協」(73歳・その他/40~49年)

「離婚したら家のことが何をしたらいいかわからないから」(68歳・パート・アルバイト/結婚30~39年)

「世間体を気にしなくて良い」(71歳・その他/結婚30~39年)

「離婚していたらさみしかったと思うから」(73歳・その他/結婚40~49年)

互いに歩み寄って円満になったケース、時が解決して穏やかな関係に戻ったケース、メリットとデメリットを“秤(はかり)”にかけたケースがありました。

家庭の運営や仕事でギクシャクしながらも、慌ただしい時期に積み重ねた夫婦の連帯感が“無形の財産”として残り、穏やかな生活と、思いやりの余裕が生まれているようです。

現在も「離婚しておけばよかった」と感じる理由

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続いて、今回は少数派ではありましたが「離婚すればよかった」と感じている男性の声です。

「やっぱり合わないのに一緒に暮らすのは苦痛だから」(64歳・その他/結婚30~39年)

「根本的に価値観が違うので、心を開いてコミュニケーションできないので、今も可能なら離婚したい」(62歳・総務・人事/結婚30~39年)

「趣味が全く合わないことで、一緒にいる意味が全くないから」(64歳・総務・人事/結婚30~39年)

「尊敬しあえる部分がない」(61歳・専門職/結婚30~39年)

「離婚での、いろいろな手続きが面倒なだけ」(68歳・その他/結婚30~39年)

夫婦のコミュニケーションを通じて心が削られたり、一緒にいてもわかりあえずに孤独やむなしさが募るような関係である場合、相手への不満や離婚願望がくすぶり続けるのかもしれません。

妻に多くを求めすぎなのか、妻が夫に歩み寄っていないのか、この回答だけではわかりませんが……。

 

以上、今回は結婚後30年以上経過した男性の声をお届けしました。

「一緒にいたい」「家族を作りたい」「親を喜ばせたい」。そうした当初の結婚の目的が30年経つと「支え合う」「孤独を癒す」「暮らしを楽しむ」というような目的に少しずつ変わっていくのかもしれません。

次回は、既婚女性からの声をご紹介します。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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