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夫婦は似てくるなんて嘘!? 「配偶者と正反対で困ること」を結婚10年以上の男女に調査

もともと似た者同士だから惹かれ合ったのか、それとも結婚生活を通じて歩み寄った結果なのか……。いずれにせよ夫婦というのは共通点、類似点が多いものです。とはいえ、結婚後、いくら年月を重ねても「これだけはパートナーと合わない!」という点もあるのではないでしょうか?

今回は、結婚して10年以上の男女441人を対象に、“夫婦で正反対で困ること”をテーマにアンケート調査を実施しました。

きれい好き度合い

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「部屋の中で汚れが目立ってきても一向に気にしない妻と気になる私。必然的に掃除は私がやるようになりました」(63歳男性/企画・マーケティング)

「主人は全く掃除をしないが、私は掃除が好きで、暇さえあれば掃除をしている。掃除をしても主人がすぐに散らかすので困っている」(43歳女性/主婦)

「妻は物を増やしたがるが、自分は物は少ない方が良いと思うところ」(41歳男性/総務・人事・事務)

「夫はいらないものをすぐ捨てない。私はすぐ捨てるのに」(43歳女性/主婦)

「夫は完璧なきれい好き。私は適当、いつもダメ出しされている」(68歳女性/総務・人事・事務)

「嫁さんは細かなところに目が届きすぎ、小さなごみでも見逃せない。自分がほっておくと小言の連続です」(71歳男性/その他)

“夫婦で正反対で困ること”としてまず多かったのは、きれい好き度合い。夫婦のうち一方が掃除や整理整頓をきっちりと行い、他方がズボラというパターンです。ちなみに、筆者の家庭もまさしく夫のほうがきちんとしていて、筆者は掃除が大の苦手……。

この場合、家の汚れや散らかりによく気が付くほうが掃除の負担が重くなり、不満をためこみがち。他方、ズボラ側は決して悪気があるわけではないのに、パートナーから「だらしがない!」と責められてストレスになることもあります。ズボラのほうは別の家事を分担するなどして、不公平感がないように努めたいものです。

几帳面さ

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「洗濯物のたたみ方が全く違う。家内は適当にたたむが、私はタンスの引き出しに綺麗に入るようにキチンとたたむ。家内はアイロンは使わないが、私はアイロンをかける」(79歳男性/その他)

「タオルかけにタオルをかける際、左右上下をそろえまっすぐにすべきなのに、いくら注意しても斜めにかかっていても妻は気にしない。自分の流儀に口だしするなといった感じで、どうしようもない」(78歳男性/その他)

「私は几帳面なのですが、夫は大雑把な所です。例えば、使用していない時のリモコンの置き位置を決めておきたいのですが、夫は全く気にならずに適当に置いています」(47歳女性/その他)

「私はドアは最後までしっかり閉める。旦那はドアを中途半端に開けておく」(48歳女性/総務・人事・事務)

前項の“きれい好き度合い”と重なる面がありますが、一方が几帳面、他方が大雑把で正反対というケースも。

きちんと整った状態と乱雑な状態では、前者のほうがいいにきまっています。ただ、控えめにいってガサツな筆者としては、家庭内においては、ある程度のユルさといいますか、「こうしなければならない」というルールにこだわらず、お互いのやり方を尊重する姿勢も大切にしてほしい……と願ってやみません。

体感温度

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「エアコンは妻とは設定温度が4度ほど違うのでいつもけんかをしている」(72歳男性/その他)

「エアコン。夫は寒がり、私は暑がり。冬はまだいいが、夏は辛い」(49歳女性/主婦)

「僕はエアコン派。家内は扇風機派。当然寝室は別」(68歳男性/研究・開発)

「私はクーラー嫌い、太っている主人は暑がりなので温度設定が低い。寒がりと暑がりで一緒の部屋にいれない」(60歳女性/総務・人事・事務)

「エアコンの設定温度。特に夏場の温度では私が掛物を利用したり、衣服を調整したりして我慢しています」(53歳女性/その他)

「私は暑がりなのでエアコンの設定温度でもめますが、今は中間をとって妥協しています」(82歳男性/その他)

一般的に、女性のほうが冷え性で、男性のほうが暑がりの傾向があるといわれています(もちろん、逆のケースもありますが)。そうした体感温度の違いから、今回のアンケート調査では、エアコンの設定温度を巡る悩みが続々……。

こればかりは体質の問題なので、どちらが正しいということはありません。自分が正常で相手の感覚がおかしいと決めつけるのではなく、お互いに心地よく過ごせる折り合いポイントをうまく見つけていきたいところです。

趣味

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「休日の過ごし方。妻は外に出かけたいというが、私は面倒なので家にいることが多く、なかなか意見が合わない」(56歳男性/研究・開発)

「夫のアウトドアと私のインドアで正反対のところは相変わらずです。夫は休日は1人で出かけてくれるので、家でのんびりできます」(64歳女性/その他)

「テレビ番組。私はバラエティが好きではないのに、夫が好きでチャンネル争いが起こる」(49歳女性/主婦)

「見たい映画(嫁はホラー系、自分はSF、アクション系)。なので2人で映画館には行きません」(59歳男性/その他)

「読書の好き嫌い。私は読書好きなのですが、主人は話し好きで、読書している私に話しかけては邪魔ばかりしてきます」(57歳女性/主婦)

夫婦で趣味が全く合わないとの声も多数。特に、一方がアウトドア派で他方はインドア派というケースは少なくないようです。

ちなみに、『kufura』が過去に実施したアンケート調査では、夫婦円満の秘訣として、夫からも妻からも“お互いに干渉せず相手の趣味や行動を尊重すること”との声が多く上がっています。趣味嗜好が正反対の場合、休日など無理に相手に合わせるのではなく、お互いに好きなように過ごすのもアリかもしれません。

味の好み

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「食べ物。夫は辛いのが好き。私は絶対無理」(60歳女性/主婦)

「食べ物の好み。似ているところもありますが、夫は馬刺しや刺身、いくら、ウニ等生っぽいものが好きで私は苦手なので毎日の献立に迷います」(56歳女性/総務・人事・事務)

「好きな食べ物が全然違うので、チーズたっぷりのものを食べると臭いと言われる」(55歳女性/主婦)

「食べ物の趣味が少し違うのは10年以上経っても変わらないです。例えば、菓子パンの趣味が全く違う。お菓子も買うものが違う。新しいものを試す夫と、新しいものを試したくない私で反対です」(48歳女性/総務・人事・事務)

「妻はお酒を飲まないので、あまり楽しめない」(70歳男性/その他)

夫婦で味の好みがかけ離れている場合、食事を夫婦で別々にするわけにもいかず、必然的にどちらかが我慢する羽目に……。

結婚生活を送るうちに、配偶者の影響で食わず嫌いのものが好物になるということもありますが、味の好みは生まれ育った環境に大きく左右されるもの。これは難しい問題ですよね。

金銭感覚

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「自分は必要なこと以外はお金をかけたくないが、妻は使いたがる」(50歳男性/その他)

「お金の使い方。自分はその時欲しい物をすぐに買ってしまう」(45歳男性/総務・人事・事務)

「お金の管理。私は昔から、小遣い帳や家計簿を毎日つけますが、夫は毎日毎日何を使ったか全く記録しない。お金の管理はある程度やってほしいですが、なかなかしてもらえない」(54歳女性/主婦)

「買い物の価値観。主人は、生鮮食品で日にちが経過して割引になったものを買ってきますが、私は鮮度や安全性がとても大切と思っているので、しなびたような野菜などを主人が買ってきたりすると、適当に捨ててます」(63歳女性/主婦)

節約家は、浪費家のパートナーを見て「なんともったいない!」とモヤモヤしますし、逆に、浪費家は節約家に対して窮屈な感覚を抱いてしまいがち。

もちろん、家を買うなど大きなお金の使い道は夫婦でしっかり話し合うべきですし、毎月いくらまで使っていいという予算の上限は決めておく必要があります。ただ、その予算の範囲内であれば、お互いの買い物に口出ししないことが夫婦円満の秘訣かもしれません。

その他、こんなところが正反対!

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「主人は超せっかちですが、私は超マイペース。行動を共にすることは、お互いにとって大変ストレスになる為、なるべく一緒に行動を共にしないようにしています」(60歳女性/主婦)

「口数の多い妻に対し、あまり積極的には話をしない自分は相変わらずだなと思うことがあります」(56歳男性/営業・販売)

「旦那は理論的。私は感情的」(41歳女性/主婦)

「自分は沈着冷静型で妻は猪突猛進型です。40年以上経っても変わりありません」(74歳男性/その他)

「楽天的な私に対し、超がつくほど生真面目な夫。ちょっと融通が利かないのがたまにきず」(73歳女性/その他)

「事件のニュースを見ていて、物事の受け止め方が“えっ!!”と思うほど違う」(75歳女性/主婦)

人の気質というのは、プラスにもマイナスにも捉えることができます。たとえば、楽天的な性格は、物事をポジティブに捉えられるのが長所ですが、他方、やや見通しが甘いという難点も。逆に、悲観的な性格は、慎重すぎてなかなか行動を起こせないという欠点がありつつ、堅実に失敗なく物事を進められるという見方が可能です。

夫婦の性格が正反対の場合、お互いの長所を生かし、他方の弱点を補い合うような関係を築いていくのが理想的。……と、口で言うのは簡単だけれど、現実問題としては、なかなかうまくいかないのを筆者も身に染みて感じます。

 

以上、“夫婦で正反対で困ること”について、皆さんのコメントをご紹介しました。夫婦の形は十人十色。みなさんもこの機会に、パートナーと自分との共通点・相違点を振り返ってみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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