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わが子の「迷子」を防ぐため!お出かけシーズン前に知っておきたい対策&ヒヤリとした実体験

春はお出かけシーズン。特に今年は、コロナ禍での行動制限も一区切りとなり、レジャーや買いものに出かけているご家庭が多いのではないでしょうか。

そんな時こそ、気をつけたいのが子どもの迷子。「ちょっと目を離したすきに……」などということがないように、事前にできる限りの対策をしておきたいものです。今回は、20代~60代のママ&パパ280人を対象に実施したアンケートをもとに、子どもの迷子対策について考えていきます。

いつの間にかどこかへ…実際に体験した「未就学児の迷子」

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迷子対策について考えるにあたって、まずは実際の“迷子エピソード”を見ていきましょう。

アンケート結果によると、回答者280人のうち、実に約半数にあたる133人が「子どもが迷子になりそうになってヒヤリとした経験がある」と答えています。未就学児のママ・パパの実体験をご紹介します。

「ショッピングモールでの買い物中、“私がトイレに行っているあいだ待っていてね”とお願いしたのですが、待ちきれずにいろんなお店に入っていたようです。幸い他の階には行っておらず、目立つ色のセーターを着ていたので、目撃した人から情報を得て見つけることが出来ました」(34歳女性/学生・フリーター/子ども・当時4歳)

「義実家で家事を手伝っている、ほんの一瞬の間に勝手に外に出てしまい、迷子になりかけた。家族総出で探した」(39歳女性/公務員/子ども・当時2歳)

「お店で買い物していて、ふと気がついたら息子がいなくなっていて!! その前におまけ付きのお菓子を欲しがっていたのを買わなかったので、お菓子売り場だ!と直行したらいて、本当にほっとしました」(53歳女性/主婦/子ども・当時2歳)

「スーパーで買い物をしている途中、手を離した瞬間に走り出し見失ってしまった。外に出てしまわれると一大事なので、真っ先に出入口に先回りした。5分ほど経って、遠くのほうの売り場に子どもの姿が見えたので迎えに行った」(42歳女性/主婦/子ども・当時4歳)

迷子になった場所は、ショッピングモールやスーパーのほか、遊園地やお祭り会場、海水浴場など多岐にわたっていました。なかには、自宅の玄関を開けて1人で外に出てしまったという回答も。

理由もさまざまですが、なかでも、“どうしても行きたいところがあって1人で向かった”という事例が多く寄せられました。まだ小さい子だと、自分の名前や両親の電話番号を言えないので、もし見つけられなかったら……と思うとゾッとします。

大きくなっても油断禁物!経験者が語る「小学生の迷子」

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続いて、小学生のママ・パパから寄せられた“ヒヤリとした体験”です。

「友達の家に遊びに行って、帰って来なくなったことがあります。何度かお邪魔した事があるお家だったので、慣れているだろうと思って1人で行かせたのですが、まさか迷子になるとは……。探しに行ったのですが、見つからず、どうしようもないので警察に連絡しました。家とは逆の方向に行ってしまっていたみたいで、最寄り駅の階段に座り込んでいるのを夫が見つけました。もうあんな思いはしたくないです」(49歳女性/主婦/子ども・当時小2)

「モールで迷子になったが、迷子センターで保護してくれていた」(37歳女性/総務・人事・事務/子ども・当時小1)

「ディズニーランドで娘が迷子になり、数時間探しまわって、人の多い広場に座り込んでいるところを発見しました。あのときは本当に焦って、頭が真っ白になりました」(53歳男性/研究・開発/子ども・当時小5)

「小学校に入学してすぐくらいのこと。児童館に行くと言っていたが、児童館の先生から“来てない”と連絡があった。仕事を早退して探し回っていたら、先生から“公園にいたので児童館に連れてきた”との連絡があり、急いで迎えに行って、事なきを得た。子どもには先生からも私からもお叱りの注意をした」(52歳女性/その他/子ども・当時小1)

寄せられたものには小学校低学年の時のエピソードが目立ちましたが、なかには高学年で迷子を経験している人もいるので、油断は禁物。

小学生になると、それまでと比べて1人で行動できる範囲が広がるので、いざいなくなってしまった時に見つけ出すのも難しくなる傾向があるようです。

実践している(していた)迷子対策&アイテムはこれ!

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ここからは、回答者280人が実践したことのある迷子対策をご紹介します。子どもの年齢によって、できる対策は変わってくるので、ぜひお子さんに合いそうなものを探してみてください。

1:迷子対策グッズを活用する

「キッズケータイを持たせ、GPS機能もオンにしていた」(49歳女性/その他)

「防犯ブザーをランドセルにつけていた」(48歳女性/研究・開発)

「GPSをカバンにつけ、常にどこにいるのかわかるようにしていた」(42歳女性/主婦)

「エアタグ(『Apple』の紛失防止タグ)を使って行方不明になったときに活用している」(49歳女性/その他)

「音のなる靴や、鈴を持たせていた」(31歳女性/その他)

今は、迷子対策になる優秀なグッズもたくさん。特にGPSのように位置情報が分かるものがあれば、1人で遠くに行ってしまった時にも安心です。

2:目立つ色の服を着せる・服を覚えておく

「人の多い所に出かける時は目立つように黄色かオレンジ色の服を着せて行った」(49歳女性/主婦)

「服装を目立つ色や模様にして、親がしっかりとその服の特徴を覚えたうえで、子どもを連れて外出していました。もし迷子になっても、服の特徴を一緒に伝えれば、すぐに本人を見つけられるようにしていました」(53歳男性/研究・開発)

「出かける前に全身をスマホで撮っておいていました」(32歳女性/総務・人事・事務)

探す際に重要な手がかりとなるのが服装。人混みでも目立つような色にするだけでなく、それをしっかり覚えておくなり、写真に残しておくような工夫が大事になるようです。

3:いざというとき、連絡先がわかるようにする

「旅行に行った時には、親の名前、電話番号、住所を書いたカードを小さなバッグに入れ肩から掛けさせておく」(39歳女性/主婦)

「ランドセルのポケットに住所や電話番号を書いた紙を入れていました」(60歳女性/主婦)

「子どもに私の携帯の番号を覚えさせた」(49歳女性/主婦)

「住所・電話番号を書いた布を、洋服の裏に縫い付けていた」(67歳男性/学生・フリーター)

「名前と住所を書いたハンカチをつくり、ポケットにホックボタンで留めていた」(65歳男性/その他)

万が一迷子になってしまった時のため、名前や親の電話番号・住所などがわかるようにしておくのも重要ですね。特に、まだ十分にしゃべれない小さな子の場合は、洋服の裏やポケットにそれらの情報を忍ばせておくのがよさそうです。

4:事前に緊急時の行動のしかたを決めておく

「迷子になったら、サービスカウンターや、周りの大人の人に自分からそれを伝えて、放送してもらうようにと伝えていました」(43歳女性/主婦)

「必ず待ち合わせ場所を決めて移動する。もしくははぐれたら、車に戻ると約束をしている」(38歳女性/主婦)

「大型スーパーなどで親とはぐれたら、親を探し回らずに店員さんのところに行くよう教えた」(51歳女性/主婦)

迷子になった時のことをあらかじめシュミレーションして、どう動くかを教えておくという方法も。迷子になると子ども自身もパニックになってしまいますが、事前に「もしかしたら迷子になることがあるかも」と想像しておけば、いざという時にも慌てずに、正しい行動がとれそうです。

5:玄関のカギにも注意!

「玄関のカギを子どもが自分で開けないよう、脱着式のサムターン(つまみ)に換えて、子どもが届かない位置に保管している」(29歳男性/その他)

「玄関は必ずロックをかける、買い物の時は必ずカートに乗せることを徹底していました」(38歳女性/主婦)

迷子になるのは、外出時だけではありません。目を離したすきに、1人で外出してしまうのを防ぐために、自宅のロックを徹底するというのも立派な迷子対策ですね。

子どもの成長は早いので、届かないと思っていたカギをいつの間にか開けられるようになっていたり、踏み台を持ってきたりということも想定しておいた方がよさそうです。

6:その他の対策、こんなものも

「手を繋ぐ習慣を幼い頃からつけていた」(40歳女性/その他)

「“お父さん、お母さん”という呼び方を少し特殊な呼び方で覚えさせているので、姿が見えなくなったら大声でその呼び方を叫ばせている。デパートなどに出かけて迷子センターに保護されても、泣いて自分の名前が言えなくてもその呼び方さえ放送して、分かればすぐに迎えにいける」(39歳女性/その他)

「田舎なのでなるべく近所の人とコミュニケーションを取って子どもに気を配ってもらえるように日ごろからしていた」(41歳女性/主婦)

その他にも、対策のしかたはさまざま。1つだけでなく、1~6でご紹介した対策をいくつか組み合わせることで、より大きな効果を発揮するはずです。

 

いかがだったでしょうか。もし「これ、やったほうがいいな……」と思ったものがあれば、ぜひお出かけの前に、忘れずに取り入れてみてください! 楽しくて、かつ安心なお出かけができますように。

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