子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

自由研究にも!「紙ってすごい」を体験できるポップアップ開催中です【ぺぱぷんたすの作り方】

こんにちは。『ぺぱぷんたす』という耳慣れない名前の本をつくっている、編集長の笠井です。『ぺぱぷんたす』は、紙をとことん体験する本です。

この連載では、この本を作るために集ってくれているたくさんの「プロ」たちの仕事、そして私たちがこの本に込めている思いなどを、ご紹介していきます。「紙ってすごい!」を一緒に感じてもらえたらうれしいです。

「紙遊び」がこんなに!

null

夏休みもそろそろ終盤ですね。「もう、何をしていいかわからない」「長すぎる〜」なんていう声も聞こえてきそうです。

おうちで過ごす時には、ぜひ、先日発売になったばかりの『ぺぱぷんたす006』
(連載vol.6 祖父江慎さんのアイデアが詰まった「表紙」作りはこんな風に…)をご活用いただき(笑)。

外に子どもを連れ出したい!という方には、今、東京・立川グリーンスプリングスの中の「SUPER PAPER MARKET」で開催されている、ぺぱぷんたすのPOP UP STORE【『ぺぱぷんたす』×福永紙工 Presents 紙となかよくなる夏休み~かみの すきなこ、あつまれ~!】をおすすめします。

なぜなら……、このロケーションが最高なのです。2020年4月にオープンした「グリーンスプリングス」は、空と大地と人がつながる“ウェルビーイングタウン“をコンセプトに、様々なテナントやホテル、ミュージアム、多機能ホールなどが揃っている複合施設。

緑と水が溢れる広場や小道、コーヒスタンドや、ちょっと一息つけるベンチや東屋がそこここにあり、ただいるだけで心地よい場所。

階段状の水の流れるカスケードで嬉しそうに水遊びする子どもたち、芝生でゆったりくつろぐ人々を見ていると、なんだか肩の力もふっと抜けて、ゆったりした気持ちになります。

紙のプロ「福永紙工」と一緒に!

null

しかし、なぜ、ぺぱぷんたすが立川に?とお思いの方もいるかもしれません。

実は「SUPER PAPER MARKET」は、立川を拠点に、紙の印刷〜加工までをおこなう会社「福永紙工」のショップ。福永紙工は、紙の設計加工のノウハウと、クリエイターの発想を融合させて、これまでにない紙製品の企画、製造、販売もされています。

福永紙工さんの「空気の器」

そんな福永紙工さんの活動や「空気の器」などのプロダクトに魅せられた私は、ぺぱぷんたすを立ち上げたときから、いつかお仕事をご一緒したいと思っていました。

001号の評判がよく、002号目を作ることができるとわかった段階で、山田社長に「空気の器のように伸び縮みする紙で、本に綴じ込むことができるようなもの、できませんか?」と問い合わせをしました(なんとも唐突ですね)。すると、山田社長が「一度立川の工場にいらっしゃいませんか?」と誘ってくださったのです。

1枚の紙がこんな素敵なプロダクトに!「紙の壺」

見せていただいた、たくさんのプロダクトの中のひとつが「紙の壺」。縦にスリットが入った紙で、ペットボトルをくるっと包んでたわませると、美しい壺になる、という素敵なプロダクト(「イカソーメンシステム」とも呼ばれていましたが)。

その壺から発想を得て、002号で実現したのが、「色のハープ」です。この「紙の壺」のスリットの技術があれば、本を開いた時に、スリットが扇のように広がって美しいんじゃない? と思ったからです。

実際は、そんなに簡単に美しく広がることはなく、スリットの深さをラウンド状に、つまり位置によって変えたり、左右のページとの糊付けの位置を調整したり、最後の最後まで試行錯誤しながら製作しました。

途中、制作部の担当者に製本不可!と言われましたが、諦めず、編集部で夜中まで切ったり貼ったりして検証してくださった製本所の方にも感謝です。

色についても、蛍光色は濃度を上げると蛍光が弱まる傾向があるので(ダジャレじゃないですよ)、パーセンテージや色の配置まで、アートディレクターの祖父江さんのレクチャーを受けながら、デザイナーの脇田さんと吟味しました。

できあがった「色のハープ」は素晴らしい仕上がり! ただ開いて、ゆらゆらするだけですが、心の琴線に触れる、そんなページになったと思っています。手で触ると、音もするし、光にかざすと、色が混ざり合い、イエローがグリーンに見えたり……。

紙のすきなこ、あつまれ!

null

そこからのお付き合いで、「紙」をテーマにライフスタイルを彩るマーケット「SUPER PAPER MARKET」さんとのイベント、『ぺぱぷんたす』×福永紙工 Presents 紙となかよくなる夏休み~かみの すきなこ、あつまれ~!~』が実現しました。

最新号『ぺぱぷんたす006』の中身を体感できるだけでなく、001~005参加アーティスト約40人の作品やプロダクトを展示販売しています。レアな物もいっぱいで、見応えもあり、目移りしちゃう楽しさ。さらに、アーティストが自ら企画した紙のワークショップ(予約制)も開催しています。

その他、ぺぱぷんたすの「おもしろお宝紙」や、紙の端材を使って毎日気軽に参加できるワークショップをたくさん用意しています。

イベント開催中の「SUPER PAPER MARKET」がある「立川グリーンスプリングス」というスペースには、親子で楽しめると大人気の「PLAY! MUSEUM」(現在は“くまのプーさん展“を開催中)&「PLAY! PARK」、インフィニティプールで一躍有名になった「ソラノホテル」、オープンエアのレストランやカフェなどもあり、1日飽きることなくゆったり過ごせます。

さらに……隣には、東京ドーム40個分の広さの昭和記念公園、IKEAも徒歩圏内! 多摩モノレールでひと駅行けば、「国立極地研究所 南極・北極科学館」も。モノレールに乗るだけでもお子さんはワクワクですよね。

息抜きにでも、何かのついでにでも、お越しいただけたら幸いです。

『ぺぱぷんたす』×福永紙工 Presents
「紙となかよくなる夏休み かみの すきなこ、あつまれ~!」

会期:8月1日(月)〜30日(火) 営業時間:11:00-19:00 ※最終日は18:00まで

場所:SUPER PAPER MARKET
(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS E2 209(2Fフロア)

イベント・ワークショップの詳細はこちらから。

「ぺぱぷんたす006号」(2,300円 税込)。

発売されたばかりの006号も、切ったり、折ったり、くしゃくしゃしたり、紙の楽しさを存分味わえる企画が盛り沢山。身の回りのもので遊びをぐんぐん広げられるページもあります。

夏休みの家時間にぜひ!

 

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がkufuraに還元されることがあります。

笠井直子 
笠井直子 

息子ふたり、猫二匹、ウーパールーパーとのドタバタ暮らし。余裕のある生活に憧れるもゆっくりできない性分。20年ほど女性誌を編集した後、幼児誌の編集に携さわり、2017年『ぺぱぷんたす』を立ち上げ。帰宅後10分でつくる料理のマンネリ化が、今最大の悩み。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載