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キリがない…「ガチャガチャをやりたがる子ども」の対応どうしてる?ルールや対策も

商業施設や繁華街などに設置されているガチャガチャなのどのカプセルトイ。子どもがやりたがって困った……そんな経験ありませんか?

『kufura』編集部では、小学生以下の子どもがいる男女161人を対象に「ガチャガチャ(カプセルトイ)をしたがる子どもへの対応・対策」について、アンケートを実施しました。皆さんから寄せられた声をみていきましょう。

ガチャガチャ(カプセルトイ)のある場所を避けて通る

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「いつも利用する大型スーパーの入り口、入ってすぐ横にカプセルトイのコーナーがあって、その店に行くたびにねだられて困っている。遠回りになって嫌なのだが、いまはその入り口を使わずに別の入り口から入るようにしている」(38歳女性/子ども3歳/公務員・団体職員)

「必ずやりたがりますが、お目当ての商品が出ないと出るまでやろうとして困ります。また、お目当てが出てもその場の満足感で終わり、長く遊んでいるのは見かけないので出来るだけ避けるようにしています」(37歳女性/子ども5歳/その他)

「おもちゃが欲しいのではなく、お金を入れてガチャガチャを回すことが好きなようで、おもちゃには興味を示さない娘。もったいないので、ガチャガチャの前は通らないようにしている」(34歳女性/主婦)

そもそもカプセルトイのある場所を通らないようにする」という意見が多数。

ねだられると困る、やらせたらやらせたで目当てのものが出るまでやりたがる、中身のおもちゃで結局遊ばない、といった経験から、できる限り避けるのが賢明と判断しているようです。

他の楽しみを提案して興味をそらせる

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「お菓子を買うかガチャガチャするかを選ばせる。それでもダメなら、あとで見に来るから先に買い物しようと言ってみる」(26歳女性/主婦)

「見かけるとすぐ“ほしい~”と言い出すのですが、別の話題を振ってなるべくごまかします」(48歳女性/主婦)

「家に帰ってアイスを食べようと言えば、ゆっくりついてきてその場を離れてくれます」(33歳男性/その他)

それとなく話題を変えたり、他の楽しみを提案したりして、興味をそらせるという声も多かったです。

これで成功するといいですが、簡単に気持ちをそらせない場合は、どうしたらよいでしょうか?

次の回答をみてみましょう。

諦めさせる・説得する

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「見つけるとやりたがるので、ママはお金を持っていないことにしている。“ママはお金ないんだよね”と言えば諦めてくれる」(39歳女性/子ども3歳/主婦)

「子どもが興味を示して立ち止まっても、無視して歩くと、泣いてついてきます」(39歳男性/子ども2歳・4歳/その他)

「興味は示しているものの、一貫して買わない姿勢を貫いているので、わりとすぐ諦める」(41歳女性/主婦)

「ひたすら断り続けます。“ガチャガチャ見てー”って言われるので、見て、話を聞いて、“可愛いね”とか“いいね”とか、子どもの意見に賛同してから、“行こっか”って言ったら、まぁ納得して離れてくれるようになりました」(36歳女性/パート・アルバイト)

諦めさせる方法として最も多かったのは、「小銭がない」「お金を持っていない」と言い聞かせるというものでした。

そのほか、「泣かれても断固として買わない姿勢を貫く」という人、やらせるという選択肢はないものの、ひとまず「やりたがる気持ち」に共感を示すことで納得させるという人、様々な向き合い方がありました。

「1回だけ」と決めてやらせる

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「1回だけ許可して、子ども以上に楽しむ。希望のが出なければ子ども以上に悔しがると、意外と子どもは納得してくれる」(37歳女性/主婦)

「見つけるとやりたがるので、1回やらせて、2回目とかなると財布の中から100円玉だけ抜いて“ないよ”と見せると諦めてくれます」(26歳女性/その他)

「泣いても笑っても1回だけ」という毅然とした態度を取っているという人も。つい「もう1回」となりがちですが、そこが親の勝負どころです。

「子ども以上に悔しがる」という対処法に、筆者も思い当たることがありました。子どものころ、お祭りのくじが当たらなくて悔しい思いをしたとき、他の子も外れて悔しがっているのを見て「そういうものだ」と冷静になった記憶があります。

親も一緒に喜んだり、悔しがったりすれば、子どもは共感してもらっていることに安堵するとともに、自分自身を客観視できるかもしれませんね。

ご褒美としてやらせる

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「見つけるとすぐにやりたがるが、テストで100点を取ったときだけやらせるようにする」(40歳女性/総務・人事・事務)

「最近は500円などの高めのものが増えてびっくりしています。テストでいい点数を取ったときのご褒美にしています」(45歳女性/子ども10歳/その他)

「“今度スイミングで進級出来たら1回、好きなガチャをやろうね!”と言っています。そうすると子どもたちもスイミングを頑張ってくれて、そのときだけのご褒美として認識してくれます」(39歳女性/子ども2歳・6歳・7歳/主婦)

テストでいい点を取ったとき、スイミングで進級したときなど、子どもが頑張ったときの「ご褒美」として許可しているという声も。やりたい気持ちを満たしつつ、何かを前向きに頑張るエネルギーを生み出せたら、親子双方にとっていいですよね。

特別なときだけと決めてやらせる

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「見つけると販売機の前に立って、お金を渡すまで動きません。させないのも難しいため、“休みの日だけだよ”と休みの日だけ、たまにしています」(41歳女性/事務職)

「旅行先でたまにガチャガチャをさせてあげます。ふだんはやりません」(48歳女性/子ども9歳・12歳/主婦)

「子どもが小さいころに大好きでした。特別なときに1個だけと、約束を決めてやっていました」(40歳女性/子ども9歳/その他)

ふだんはやらせないけれど、旅先や特別なときだけと決めてやらせる、という人もいました。

「特別なときにできるもの」という認識を子どもがもてば、機械の前を通るたびにねだられることはなくなるかもしれません。

予算を決める・小遣いでさせる

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「月1回、1,000円までと予算を決めて守らせる。守らないと一切やらせない」(56歳男性/研究・開発・技術者)

「自分のお小遣いを持ってきている日だけその範囲内でさせている」(38歳女性/主婦)

「ガチャガチャがあると、興味を示すが、やりたいとはあまり言わない。もし、やるときは、自身の小遣いから出すということがわかっているから」(49歳男性/子ども11歳/研究・開発・技術者)

「値段を決めてからさせる。“やりたいときは自分のお小遣いから”と言うと、必ずやらないと言う」(45歳女性/医師・看護師・弁護士など)

効果てきめんな方法として寄せられたのは、「自分の小遣いの範囲でやらせる」というものです。

当たり外れのあるカプセルトイを「自分の小遣いを費やしてまでするか」というと、「しない」という子どもも案外多いようです。

もっとも、イヤイヤ期など幼いお子さんというよりは、もう少し年齢が上がってからの対処法になるかと思います。

こんな解決策も!

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「6歳の子どもがすぐやりたがるので、カプセルトイのおもちゃを買った」(42歳女性/その他)

「カレーショップのお子様セットでガチャガチャをするのをいつも楽しみにしています」(30歳男性/研究・開発・技術者・技術者)

「焼き肉食べ放題専門店に行くとおまけでコインをもらえてそこのガチャガチャを回せるのですが、うちの子供がそれを毎回楽しみにしています」(40歳男性/広報・広告・デザイン)

いつもやりたがってキリがないので、ついにお家に導入したという人も。

また、ファミリー向けレストランには、カプセルトイの大好きな子どもの心をつかむメニューを用意しているところもあるようで、そういった機会に利用して子どもの気持ちを満たすという回答もありました。

いかがでしたか? ちなみに筆者は小4の息子に、「ガチャガチャ(カプセルトイ)をさせてこなかった派」です。設置されている場所を極力避けてきましたが、とはいえ、駅構内などに突然現れるカプセルトイコーナー。機械の前で動かなくなった経験も、幼いころには数回ありました。

小学生になって、自分の小遣いで初めて挑戦したときの景品(鉄道のミニチュア)は、玄関に飾って大切にしているようです。

アンケートの回答には、「子どもが小さいころは、好きなだけ買わせて、飽きるまでやらせると、もう仕組みがわかってやらなくなりました」という声もあり、何が正解かはわかりません。

子どものやりたい気持ちに応えたいという人、一過性の楽しみに慣れて物やお金を無駄にすることを懸念する人、ある程度やらせた上で経験から学んでほしいという人など、様々な考え方があることがわかりました。

また、お子さんの性格や、執着度合いによっても対応は違ってくるかと思います。集まったアンケート結果の中に、参考になるアイディアがあれば、ぜひ実践してみてくださいね。

今回はガチャガチャ(カプセルトイ)への「対応・対策」でしたが、子どもの「おもちゃほしい!」全般にも活用できそうですね。

新井円
新井円

ライター、J.S.A.ワインエキスパート。札幌の編集プロダクションに勤務し、北海道の食・旅・人を取材。夫の転勤で上京後、フリーでライティングや書籍の編集補助に携わる。小学生のころから料理、生活、インテリアの本が好きで、少ない小遣いで「憧れに近づく」ために工夫し、大学では芸術学を専攻。等身大の衣食住をいかに美しく快適に楽しむか、ずっと大切にしてきたテーマを執筆に生かしたいです。小学生のひとり息子は鉄道と歴史の大ファン。

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