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生魚が苦手の娘(中1)も、釣りたてマグロの自家製ツナなら!【お米農家のヨメごはん#66】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載第66回。

今回は、マグロがやってきた! 嬉しいけれど捌かなくては……、というお話と、来年の米作りが早くもスタート!? 田んぼでの堆肥散布についてお伝えしたいと思います。

マグロがやってきた!

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突然、冬がやってきた。

風は荒れ狂うように吹き、雨(まだ雪でないのが救われる)は朝からザーザー降り、 雷までとどろく。 日本海の典型的な冬の様相だ。

太平洋側が晴れている時はだいたい、日本海側はこんな天気だ。 太平洋側の皆さんにはなかなか想像できないかもしれない。 朝から、どんよりとした厚い雲に覆われ、とにかく暗い。ちょっぴり憂鬱な冬だが、でも、魚が美味しい季節でもある。 筆頭はブリだろうか。

と、その前に、我が家にやってきたのはマグロだ。

小ぶりながらも釣りたてホヤホヤ。 富山でマグロのイメージはないかもしれないが、実はマグロもちょくちょく揚がる。 ついでにハモやクエ等、富山の魚としてあまりメジャーではない魚も揚がる。

そんなお魚天国の富山に暮らしているんだから、もう少し綺麗にさばけるようになりたいのだが、大雑把でいい加減な性格のせいか、今回もご覧の通りに……。

どうぞ写真を拡大などせずに、温かい目で見守ってほしい。

これまた適当に小分けにして皮をひき、あとは好きなように食べられる状態にまでもっていった。

さて、どうやって食べようか。

まずは漬け丼に。

漬けてさえしまえば、切り口の汚さも誤魔化せるという、ヨコシマな考えもあったが、ねっとりと漬かったマグロはとにかく美味しくて、 ホカホカ白米との相性は抜群だった。

漬け汁はもう本当に適当に、酒・味醂・醤油を合わせただけ。 白ゴマやネギをたっぷり添えて。

私にとってはハードルが高い、お刺身もつくった。 切り方や切る方向もわからなければ、盛り付け方もチンプンカンプン。 粗がバレないよう写真をぼやけさせて。

これは一度、お魚教室にでも通ってしっかり魚と向き合う時間を作った方が良さそうだ。 天候が悪くて出かけづらい、でも魚は美味しい冬の時期は、お魚教室に最適かも。

冬のうちにやりたい事リストに加えようと思う。

こちらはもう本当に簡単、それでいて極上の味わいの自家製ツナ。

にんにく・ローリエ・タイムを入れたオリーブオイルにしっかり塩をふったマグロを入れて、サッと色が変わる程度に火を通すだけ。

普段食べているツナとは全くの別物になる。 娘は生魚が全く食べられないが、マグロをこうしてツナに仕込むと喜ぶ。

せっかくの自家製ツナなので、ニース風サラダを作った。

茹で卵・インゲン・トマト・玉ねぎ(茹でたジャガイモを忘れた!)、 アンチョビとオリーブはいいアクセントに。 ドレッシングはサラッとオリーブオイルと白ワインビネガーだけ。

塩胡椒して盛り付けたら、お皿の底にツナが隠れて見えなくなってしまった……。そのツナを探すようにひっくり返して食べる娘。 苦手なアンチョビとオリーブはしっかりよけて。

いいよ、これはワインに合うから、大人がいただこう。 パンと白ワインと共に、休日の昼下がり、家族3人で美味しくいただいた。

米づくりは、土づくり。

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さて田んぼでは、天気を見ながら堆肥を散布する日々が続いていた。 化学肥料のような即効性はないが、土づくりの一環として毎年こうしてまいている。 米作りは土づくり。 そういう思いからだ。

堆肥散布をしていると、もう既に来年の米作りが始まっているんだなぁと感じる。

11月中旬くらいまではこんな晴天の日もあって、 散布作業は非常に気持ち良かった。 この後は、トラクターで堆肥を土に漉き込む作業へ移行。 トラクターにはキャビンがあるので、天気が悪くても問題はない。

でも、雪が降る前に(もう降りそう!)なんとか終わらせたいと思います!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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