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梅農家さんから取り寄せの梅干し。炊き込みごはんをこんな風に【お米農家のヨメごはん#58】

こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を、皆さんにお伝えする連載の58回目。

今回は、猛暑で食欲がない時期にお勧めの梅干し炊き込みご飯と、米直売の知られざる裏側(?)、秤の検査についてお伝えしたいと思います。

減塩とか蜂蜜とかじゃない、昔ながらの梅干し

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我が家の日々の食卓で欠かせない梅干し。
ご飯のお供として必ず食卓に上るし、毎日のお弁当にも添える。 おかずとしても調味料としても万能。 以前は庭にあった古い梅の木から実を穫って、自分で梅干しを漬けていた事もあったけれど、今はお取り寄せしている。

青山ファーマーズマーケットでお隣同士になった事がある和歌山の梅農家さんの梅干しは、 減塩とか蜂蜜とかではない、昔ながらの塩をしっかり使った酸っぱい梅干し。 ふっくらしていて本当に美味しい。

この梅干しを使って、炊き込みご飯を作った。 作ったと書けないくらい簡単な炊き込みご飯で恐縮だが、一応レシピを記しておくと、 お米1合に対して梅干し1個の割合で普通に炊くだけ、以上。

私はよくお鍋で炊飯する。

1合に水200cc、梅干しを投入してからしっかり浸水させて(夏は30分、冬はもう少し長く)、強火にかける。 沸騰したら弱火で12~15分ほど。火を止めて10分以上蒸らす。

梅干しの酸味が、ご飯全体にふんわりと香る炊き上がり。 ご飯が進まない暑い夏でも食欲をそそる。 しゃもじを入れるついでに梅干しをほぐして、種を取り除けば出来上がり。

どれだけでも食べられそうな美味しさで、夏バテ気味で食欲不振の方にもお勧めだ。

以前の連載(第34回『義母から届く大量のきゅうりを持て余し気味…』)でも紹介した、茹で鶏とキュウリのサッパリ和えと、 鶏を茹でた茹で汁のスープを添えて真夏らしい食卓となった。

暑いとツルツルッと食べられる麺類ばかりになりがちだけれど、 ご飯をしっかり食べるとやっぱり夏バテしない、気がする。

気のせいかもしれない。でも、気の持ちようだ。 まだまだ暑い日が続きそうなので、しっかり食べて乗り切りたい。

秤(はかり)の検査に合格しました!

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田んぼでは穂が出てくる出穂の時期を迎え、稲の可憐な白い花が咲いている。

昨年も紹介したけれど、今年は少し早い気がする。 という事は、稲刈りも早くなるかもしれない。

 

刈り遅れだけは避けたいので、今から稲刈りと新米お届け体勢を整えておく。 稲刈りで使うコンバインや、刈り取った後にお米に仕上げていく過程で使う乾燥機や選別機などの農機具の整備が主な作業だ。

その傍らではこんな、もう本当に地味で話題にものぼらない、でもお米の販売では基本中の基本となる秤の検査を受検した。

何かしらのものを量って販売する事業者は、2年に1回受験する事になっている。 原始的な方法に見えて、でも実は一番確実なオモリを使って、秤に狂いがないかを検査してもらう。

合格シールをいただいて、これでまた安心してお米を量る事ができる。

今年も例年通り9月1日から、新米ご予約の受け付けをスタートする予定だ。 10月からの新米お届けに向けて、忙しい日々がもう少しで始まります!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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