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友達の家や児童館はOK?小学生の「コロナ禍での友達との遊び」どこまで許してる…?

「新型コロナウイルスの予防対策をどの程度行うか」というのは、子育て中の家庭の大きな課題となっています。家庭ごとに対策のやり方が異なるために、「ウチの常識が、ヨソの非常識」という事態も起こりやすくなっているのではないでしょうか。

小学生のお子さんがいる家庭で特に悩ましいのが、子どもが友達と遊ぶ場所。

自宅に友達がやってくるのも、友達の場所に行くのも、どこかで遊ぶときも、以前より気を使う場面が増えていると思います。

そこで『kufura』は10月末に、小学生のお子さんを持つ81人の女性にアンケートを実施。新型コロナウイルスの収束の兆しが見えない現在、小学生のお子さんが放課後や休日にお友達と遊ぶのを、どこまで許容しているのか聞いてみました。

小学生の遊び場についての現状をランキングを通じて見ていきましょう。

同率4位:公共の場はNGだが、自宅のみ許可している(5人)

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「まだ感染を恐れて神経質になっているおうちもあるので行かせないようにしている」
(33歳・主婦)

「公共の場はいろんな人が出入りするので許可していない。自宅なら親がきちんと監視しているので安心できる」(43歳・その他)

「自宅には友達が遊びに来るから、そこまでは制限できない」(39歳・総務・人事・事務)

お友達に迷惑はかけられない。公共の場は“密”がちょっと怖い。でも、自宅ならOKという声でした。

ゲームが盛り上がってきて大声をあげている様子を見たり、お菓子をシェアする様子を見てモヤモヤ……なんてこともあっても、ちょっと目をつむって息抜きをさせてあげよう、という複雑な気持ちも伝わってくる回答内容でした。

4位:外遊びや児童館など公共の場のみ許可している(5人)

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「親の眼が届く範囲であるなら自由に遊ばせている。学校の校庭や、通わせている施設など子どもたちだけの時間というのも心の健康を考えると大事だと思うので」(41歳・主婦)

「何となく周囲もお友達の家の中は密閉空間だからやめようという空気があるので」(33歳・主婦)

「自宅で遊ぶのはそもそも(コロナ前から)許可していない。たまり場になるのは勘弁だから」(36歳・総務・人事・事務)

最近の児童館は、検温やアルコール除菌、マスク着用義務化など、“感染予防”のルールを整えたところも多く見られます。地域の様子を見て、外遊びや児童館を許可しているという声も。

3位:特に制限を設けていない(15人)

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「いつも同じ子と遊んでるからわざわざ制限はしていない」(35歳・主婦)

「気持ちが塞ぐことと体力の低下は病気のもとだと思うので、遊ぶことは許可している」(40歳・主婦)

「流行っている地域でもないですし、手洗い、うがいを徹底させて、特に神経質になる事はないです。なるべく外で遊ばせています」(37歳・総務・人事・事務)

「コロナが出ていない地域だから」(35歳・主婦)

コロナの感染状況をチェックしながら、子ども同士の遊ぶ時間を大切にしているという家庭も見受けられます。

2位:公園など外遊びだけ許可している(18人)

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「学校でも公園で遊ぶことは許可が出ているので」(47歳・主婦)

「学校でも昼休みの校庭遊びが解禁されたので、友達の家以外は許可している」(43歳・主婦)

「外遊びなら安心感があります。お友達のおうちにお邪魔するのは、もし我が子が感染していたらと考えるとお友達家族にも感染リスクを与えてしまうので怖いです」(50歳・主婦)

公園や校庭など、屋外であれば、友達の家で迷惑をかけることも、自宅で気を使うこともないため、許容しているという声が多く聞かれます。

1位:基本的には制限をしていないが、毎回どこに行くか聞いて個別に判断する(26人)

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「近くで“クラスター”(集団感染)が発生したなどの情報は無いので、子どもと相談しながら遊ぶことを許容している」(34歳・主婦)

「今は学校に行っている状態だから、遊びだけ制限しても意味がないと思うから」(44歳・主婦)

「公園は全てOKを出していて、気の知れた友達は我が家でもOKを出して、親を知らない友達は家に入れない」(40歳・主婦)

「そのときの地域の感染状況に応じて臨機応変に対応している」(33歳・主婦)

「制限ばかりかけていてもストレスがたまるだけなので感染対策をしっかりした上でなるべく好きなように遊ばせている。お友達の家は相手がいいと言えば」(34歳・主婦)

このように、公園ならOK、感染症対策をすればOK、子ども親と連絡が取れる友達はOK……など、各家庭で独自ルールをもうけているケースが3割超にのぼりました。

1人1人が「これでいいの?」と迷う気持ちも…

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学校で大声で話せない、友達と向かい合ってご飯を食べられない、マスクの下の表情が見えなくて怖い……など、以前よりたくさんの制約が増えた学校生活の中でストレスを抱えている子どもたちの様子を通じ、子育て中の母親が悩む声を至るところで耳にします。

そんな状況下で、子どもたちが友達との遊びを通じてエネルギーを発散することを条件付きで許している家庭は少なくありませんでした。そうはいっても、家庭や地域によって“遊びルール”が異なる現状も見受けられます。「うちは児童館を許すけど、あの家庭はどうか?」など、以前は必要のなかった配慮も必要になっています。

小学校のお子さんがいる家庭では、子どもの友達の家の方針を探りながら、なんとか折り合いをつけている様子が伝わってくるアンケート結果だったと思います。

今後、気温が下がって換気の悪い季節を迎えるにあたり、新規感染者数の推移を見ながら、遊びのルールを再設定する家庭も多いのではないでしょうか。

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