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「育児に向いていないかも…」と思ったことある?ママたちがそう思う瞬間と解決法を大調査

「子どもが泣き止まない」「何度言ってもおもちゃを片付けない」「何を考えているのかわからない」。子育て中の女性からこんな声をよく聞きます。育児はとても愛おしい仕事である反面、肉体的にも精神的にも負担が大きく、イライラが募るのも当然の大仕事。それでも「こんなことで怒るの私だけ? 向いていないのかな……」と不安になることってありますよね。

そこで『kufura』では、みなさんが育児に向いてないと思う瞬間やそんなときの対処法についてのアンケートを実施しました。

65.3%の女性が「育児に向いていない…と思ったことがある」と回答

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今回、お子さんがいる271人の女性に「育児に向いていないな……と思ったことがありますか?」という質問をしたところ、結果は以下のようになりました。

「育児に向いていない」と思ったことがある・・・177人(65.3%)

「育児に向いていない」と思ったことがない・・・94人(34.7%)

約3人に2人は「育児に向いていない」と思った経験があるということは、育児に疲れたときに多くの人が陥る思考なのでしょう。筆者にも7歳の子どもがおりますが、正直何度も思ったことがあります。

育児に向いていないと思うときの原因は…自分?or子ども?

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つぎに、育児に向いていないと思ったことがある女性177人に具体的に「育児に向いていない」と思った瞬間についてうかがいました。その原因は大きく分けて4つありました。

(1)自分の気分で感情的になってしまったとき

「自分の機嫌の良さや悪さで子供に接してしまっている」(38歳/その他)

「イライラしているときに子供をしかって八つ当たりしてしまっていた」(40歳/主婦)

「気分で怒ってしまうとき。自分が眠い時やしんどいとき、遊んであげないとと思いつつも早く寝てほしくて怒鳴ったりする」(30歳/学生・フリーター)

「生理前になるとついイライラして子供に当たってしまう時があるから」(31歳/主婦)

(2)子どもの存在や行動に「疲れた」「面倒くさい」と思ってしまったとき

「イヤイヤ期にイライラして、手をあげそうになる」(37歳/その他)

「子供が機嫌が悪かったり、言いたいことを伝えられず怒ったりしたときに、優しくフォローしてあげられず、怒ったりイライラしてしまう」(33歳/主婦)

「長い時間一緒にいるとストレスがたまってしまうこと」(37歳/公務員)

「子供が『遊んで』と言ってきても面倒だと思ってしまう時。子供の口調が自分と同じ口調で可愛くないと思ってしまう時」(49歳/主婦)

「夜中全然寝てくれず、イライラしてクッションを投げたりしてストレス発散してた時」(34歳/総務・人事・事務)

(3)自分のスキル不足を感じたとき

「子どもと遊ぶのが下手と感じたときです。あんまり自分が遊んでこなかったので、ごっこ遊びとか非常につらいです」(33歳/主婦)

「子供の友達が遊びに来て、ケンカになったとき、うまく仲裁に入ってあげられなかった」(34歳/主婦)

「子どもに勉強をしっかり教えれなかったとき」(47歳/その他)

「皆が当たり前にできていることが自分にはできていないと感じたとき」(33歳/営業・販売)

(4)仕事や自分のことを優先してしまったとき

「仕事優先にして育児を後回しにしてしまうとき」(40歳/総務・人事・事務)

「仕事は楽しめるけど、子育てや家事は責任が重すぎて、外に仕事に行く方が楽だと思った」(45歳/主婦)

「自分のしたい事が、子供に時間を取られて出来なかった時」(53歳/主婦)

回答を見ていくと、“子どもの気持ちに寄り添って、子どもを最優先する、いつもニコニコ完璧なお母さん”という理想の母親像と現実の自分のかい離を感じたときに悩んでしまうようです。けれど、母といえどひとりの人間ですから、イライラしたり落ち込んでしまうときがあるのは当たり前のこと。

さらに今年は新型コロナウイルスの影響で、子どもといっしょの時間が必然的に長くなり、特にお母さんにはさまざまな面で大きな負担がかかっている現状です。この状況に負けず、うまく気持ちをコントロールして、大好きな我が子との日々を楽しんでいくためにはどうすればいいのでしょうか。

アンケート調査では、そのためにみなさんがどんなことをしているのかも、うかがいました。

育児に向いていないと落ち込んだとき、切り替えのためにすることは?

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それでは、さっそく回答をみていきましょう。

(1)一旦、子どもと離れる

「トイレに隠れます」(34歳/主婦)

「夫に子供を外へ連れ出してもらい、一人になれる時間を作ってもらう」(49歳/主婦)

「両親に預けて一人の時間をつくった」(32歳/総務・人事・事務)

「外出する。気分転換になるのでいいです。一人になりたいです」(37歳/営業・販売)

(2)夫や友達・両親など第三者に話を聞いてもらう、話を参考にする

「児童館や支援センターに行って、保育士さんや他のママさんとお話しする」(35歳/営業・販売)

「母親に相談して話を聞いてもらった」(33歳/営業・販売)

「旦那に愚痴る」(48歳/主婦)

「ネットで自分と同じ体験をしている人の話を読み、実生活に繋げる」(43歳/研究・開発)

「ネットで、同じような悩みをもっている人の掲示板とかを見て、自分だけじゃないんだと思う」(45歳/主婦)

(3)好きなことをする

「ウインドウショッピングでストレス発散」(36歳/主婦)

「子供が寝てから自分の趣味の時間を作る」(39歳/総務・人事・事務)

「ネットショッピングでポチリ!ストレス発散」(55歳/その他)

「コーヒーなどカフェインをとって落ち着く」(30歳/総務・人事・事務)

「漫画を読んだリ、DVDを見たりする」(49歳/主婦)

「チョコレートなど甘いものをたべる」(55歳/その他)

(4)深呼吸をする

「一旦深呼吸する」(34歳/主婦)

「トイレやベランダに行って深呼吸した」(43歳/その他)

「一番最後にお風呂に浸かって深呼吸をする」(42歳/主婦)

(5)寝る

「昼寝して忘れる」(51歳/営業・販売)

「寝る」(42歳/総務・人事・事務)

「一旦、子どもから離れる。場合によっては夫や親を頼る」や「深呼吸をする」のは、気持ちを落ち着かせるのに有効ですし、「第三者に話を聞いてもらう、話を参考にする」のはスッキリして、新しい考え方にも触れられそうです。また、一度「寝る」ことでも、気持ちがリセットされたりしますよね。

みなさんの回答を参考に、自分に合う方法を探してみてくださいね。その際、すぐできる「深呼吸」や、子どもが寝たときや休みのときに楽しむ「趣味」や「外出」など、シチュエーションに合わせてできる対処法を複数みつけておくのが、気持ちの回復により効果的ですよ。

いつも頑張っているお母さんだから「前向きになるためのお休み」が必要

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いかがでしたか? 育児がうまくいかなくて「向いていない……」と思うのは誰にでもあることです。もちろん、昔から根強く“正しい”とされてきている理想の母親像と自分を比べないのがイチバンですが、難しいのもまた事実。

それならできるだけ、“正しい”育児に、“楽しい”や“楽”を加えてみませんか。子育てが向いていないと思うほど疲れてしまったときは、「好きなことをする」など自分が“楽しい”と思うことや、「一旦離れる」「話を聞いてもらう」などの“楽”になることをしたいですね。

育児に“楽しい”や“楽”がプラスされると、また明日から子どもと向き合う前向きなエネルギーが生まれてくるかもしれませんよ。

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