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「子どもだけの留守番」どんな練習をした?ルールは?先輩ママ達に聞きました

子どもたちは春休みシーズンを迎えていますが、今年は新型コロナウイルス拡大の影響で、室内で過ごす時間が増えています。親が仕事をしたり、日用品の買い出しをしている間、子どもに留守番をさせる機会もあるのではないでしょうか。

とはいえ、慣れないうちは子どもだけの留守番はちょっと心配。留守番の練習や、ルール作りが必要になってきますよね。

そこで今回は、小学生以上の子どもがいる女性122人にアンケートを実施。子どもが1人で留守番ができるようになるまでにした練習や工夫、さらには留守番の経験で気づいたことについて聞いてみました。

皆さんから多く寄せられた5つの回答をご紹介します。

1:「鍵」の開け閉めの練習

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今回のアンケートでもっとも多くの回答が寄せられたのが、鍵の開け閉めについてです。留守番させるにあたっての最大の懸案事項は、防犯と子どもたちの安全確保であるようです。

「鍵の開け閉めの練習。開けるときにはすぐに開けずに、中に人がいるよう装うように注意」(42歳・その他/子・小学生)

「鍵のかけ方・電気の取り扱い方。開けたら必ず閉める、つけたら消すを徹底させるよう工夫した。子どもってなかなか次のことを考えて行動しないことがわかった」(49歳・主婦/子・小学生・高校生以上)

「鍵の開け閉め、保管。鍵を置いた場所を忘れることのないように、置き場所を決めた」(53歳・主婦/子・高校生以上)

「鍵の携帯のしかたに関する約束ごと。ランドセルに鍵を入れていくので、落としたりなくさないように気を付けさせる。家に帰って、鍵を開けて家に入ったら、すぐに鍵をランドセルに戻しておくようにさせた」(41歳・総務・人事・事務/子・小学生・中学生)

鍵の開け閉めの反復練習で習慣化することの重要性もさることながら、子どもが鍵をなくしてしまったら大変です。鍵をなくさないための工夫のほか、「鍵を置いた場所を忘れることのないように、置き場所を決めたほうがいい」というアドバイスもありました。

2:「インターホン」が鳴ったときの対応ルール

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続いても防犯対策。インターホンが鳴ったときのルールを定めている家庭が多く見受けられました。

「鍵を閉めて、誰が来ても居留守を使うこと」(42歳・その他/子・中学生 ・高校生以上)

「留守番させる時間を短時間から練習した。絶対に外に出ない、誰か来ても玄関を開けないなどの約束事を何度も話した」(48歳・主婦/子・小学生)

「誰か来ても勝手に出ないこと。でも、好奇心が旺盛な子なので、ダメといっても勝手に出ます」(42歳・主婦/子・小学生)

「インターホンのスイッチを切った。不審者対策には一番かと思いました。あとはカギを開けなければ安全です」(37歳・営業・販売/子・小学生)

「インターホンに出ない事を約束させました。防犯の大切さをわかって欲しいと思ったからです」(59歳・主婦/子・高校生以上)

「家の中に子どもが1人でいる状態にし、5分後位にチャイムをならして、返事をしないでいられるか何度も繰り返し練習した」(49歳・その他/子・高校生以上)

ほとんどの呼び鈴は安全なものであったとしても、悪質な勧誘や不審者など、万が一の事態に事態に備える必要があることを、子どもたちに言い聞かせていました。

3:「電話」のかけかた・対応のしかたの練習

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続いて、電話の使い方や、かかってきた電話への対応方法に関する回答です。

「親の携帯の番号を教えて、その番号からの着信のみ電話を出る、また、親の携帯に電話がかけられるようにする。携帯の番号を何度も聞いて、間違えずに覚えられているか確認した。携帯に電話をかける練習を一緒にした」(44歳・主婦/子・未就学児・小学生・中学生)

「子どもとの連絡手段(電話やラインなど)を整えて、いつでも連絡が取れるようにした。それでもお互いに電話に出られない時などがあり、不安になったことがたまにあった」(48歳・コンピュータ関連技術職/子・小学生)

「スマホの出方や、何かあった時の電話のかけかた、メールの仕方。何回か実際にやりとりして慣れさせた」(46歳・主婦/子・小学生・中学生)

「電話のかけ方を練習した。パパ・ママの携帯を家電に登録し、誰から電話がかかっているかわかるようにした」(42歳・公務員/子・未就園児・小学生・中学生)

家の電話にかかってくる電話には応答させず、子どもに持たせたキッズ携帯やスマートフォンで連絡を取り合っている家庭も少なくありませんでした。

4:「火元」の注意

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生活には欠かせないけれど、無知なままに使うと恐ろしい火。火の怖さを教え込んだり、危険を取り除いておく家庭も。

「火の元の注意」
(45歳・主婦/子・高校生以上)

「(ストーブではなく)ファンヒーターにして、部屋を出るときにはそれを必ず切ることも約束した。部屋を離れるときは『火を一人にしたら寂しがるよ』と言って聞かせた」(59歳・主婦/子・中学生・高校生以上)

「火の取り扱い方を教えた。慎重に取り扱うようになった」(52歳・主婦/子・高校生以上)

子どもが火の取り扱いのルールを守れるようになったら、留守番の子が自分や家族の料理の支度をする家庭もありました。

5:「食べる物」「やるべきこと」「レクリエーション」の用意

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防犯対策に加え、子どもだけでも充実した時間を過ごすための工夫も大切ですよね。

「レンジの使い方を教える。食事を作って置いておけば、レンジが使えると、火を使わずに、温かいものが食べられるので、よかったです」(51歳・主婦/子・中学生)

「古いスマホを子ども用として家に置いてwi-fi活用して私とLINEしてます。あと、1時間ごとにアラームを鳴らす設定にしています。例えば12時にお昼ごはんアラーム、13時に宿題アラームなど。やらないといけないことを済ませたら、後は自由時間でゲームなどしていいことにしました」(34歳・主婦 /子・小学生)

「楽しく待てるグッズを用意。待つあいだの約束をきめる。留守番中の事を聞いて、良かったこと、してはいけなかっとことを伝えて、次につなげた」(47歳・その他/子・ 高校生以上)

「留守番のときはゲームは自由。1人でも怖がらず過ごせる」(38歳・その他/子・小学生)

“留守番初心者”の頃は、ちょっとした物音にビクっと驚いたり、その反対に退屈してしまったりすることがあるようです。できるだけ安心して楽しく過ごせるように、子どもの好きなことを用意してなんとか乗り切っていました。

以上、子どもが留守番できるようになるためにした練習や工夫についてお届けしました。

今回のアンケートでは、“施錠”“インターホン”“連絡手段”についての防犯ルールを徹底している家庭が多くありました。親子ともにちょっぴり不安な留守番。近い将来、親が不在の間、しばしの自由を謳歌する日もやってくるのでしょうが、いずれにしても最初のルール作りは肝心であるようです。

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