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双子枠って!? 「双子のお受験」どうする・どうなる 【続・双子ちゃんがやって来た vol.5】

今回お送りするのは、双子が成長するにつれて気になってくる「お受験」についてです。

産まれてからずっと一緒に過ごしてきた双子ですが、大きくなるにつれて、進学をどうするかは悩ましいところですよね。同じ学校にするか、別にするか、クラスはどうするか? パパとママの負担はどうなるのか……? 双子ママライターの筆者と共に見ていきましょう!

人生初の受験?「幼稚園受験」

人生で最初の受験が幼稚園受験という方もいらっしゃるでしょう。今年3歳になり、来年から幼稚園の年になる筆者の双子も、先日、人生初の“受験”をしてまいりました。

幼稚園受験の場合は、学校にもよりますが、親と子どもが一緒に面接をするところや、子どもだけが別室に呼ばれ、行動観察をみるところなど試験内容は様々です。

性格がまったくといって違う筆者の双子は、試験当日に別室に入れられると、兄は落ち着いて行動できたようですが、弟は「ママとパパは? ママとパパいない……、ママー、パパー」と終始大きな声で言っているのが漏れ聞こえてきたのです。親としては、1人が受かって1人が落ちたら……とヒヤヒヤしながら結果を待つことに。

結局、発表まで落ち着かずとても心臓に悪いので、双子を持つ先輩方に聞いてみると、2人の合否がバラバラの結果になるところは少ないのでは、とのアドバイス。結果、我が家も2人とも合格となり、親としてはちょっとホッとできました。もし2人が違う結果だったら双子たちにどう説明しようかと悩んだことでしょう。

入園後のクラス分けは、年少時は一緒だけど年中からは別にするなど、双子といってもそれぞれの個性を尊重することが多いようです。初めての集団行動で双子同士が離されるケースは負担が多いかもしれないため、先生方ともよく相談したいところですね。

「小学校受験」のポイントは?

続いて小学校受験です。小学校は幼稚園のように、一緒の結果という確率は少なくなっていくようです。とくに国立の小学校受験の場合は、完全にそれぞれ別に見るところが多く、1人1人違う結果になることも珍しくないとのこと。そうすると、まだ自分自身で分別がつかない年頃に、わざわざ受験をさせるべきなのか……と悩まれる両親も多いようです。

また、男女の双子の場合、それぞれの特性を生かして違う学校に入れたいと思う場合もあるかもしれませんが、そうなると両親の学校行事参加の割り振りなどは、計画性が必要になってきます。

総合して考えると、同じ学校が便利という場合も出てくると思います。最近は受験に力を入れている公立校や小中一貫校なども増えてきているので、2人の希望をそれぞれに聞いて、判断する方が懸命かもしれませんね。

もうそれぞれ個々の人間…「中学校受験」

中学受験の年になれば、大体の分別はつく年頃。やりたいことや得意なこともそれぞれにあって、自分で「ここの学校に行きたい」「受験をしたい」と主張ができると思います。

親としては、それを生かしてあげたいと思うでしょうが、行事参加の問題はしっかりと計画したいところです。また、部活動なども違うものなどを始めると、それぞれにサポートが必要なので、本人達の希望をききながら、できる限りサポートしてあげたいですよね。

さらに2人同時にかかってくる双子の学費。入学するまでの間にまとまった額を貯めなくてはなりません。金銭面でのサポートもしっかりしなくてはいけませんね。

「双子枠がある学校」なんてあるの?

東京・中野区にある、東京大学教育学部附属中等教育学校では、一般入試に「双生児」の枠が設けてあります。

これは東大教育学部が実施している「双生児研究」により行われているもので、70年にわたって毎年、双子、三つ子などの枠を設けてあります。ただし倍率はそれなりにあって、双子だから優先的に合格というわけではなく、入学生に対して、毎年1〜2割程度が双子になるという環境です。

この学校の話は、双子ママの間でも話題に上がることが多いです。なんといっても国立校で中高一貫、学費が助かる! 他の双子と友達になれる! 双子で産まれたからには、双子を謳歌してほしい! カリキュラムが興味深い!と、様々な理由からとても人気が高いのです。

筆者も受験をさせてみたいな〜と思う学校の一つですが、本人たちが行きたいというかどうかは現時点では未知数。興味を持ってくれるといいなと、見学などはしっかりさせたいなと思っています。

 

双子の受験について見てきましたが、いかがでしたか? させるもよし、ずっと公立もよし、それぞれだと思いますが、いずれにしても、しっかりと双子たちをサポートしていきたいところですね。

 

(※この情報は2017年11月現在のものです)

 

【参考】

東京大学教育学部付属中等教育学校

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