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孫は可愛いけれど…祖父母が「孫疲れ」を感じるのはどんな時?ママパパへのお願いも

よく「孫は自分の子どもとは違う可愛さがある」と聞きますが、可愛いければ何でも許せるかと言えば話は別。孫のお世話による「孫疲れ」を感じる祖父母も多いようです。さらにこの「孫疲れ」、体力的な疲れだけでなく、精神的な疲れ、金銭的な疲れなど、原因も多岐にわたるよう。

そこで今回は、孫のいるじぃじ&ばぁば226人に「孫疲れを感じる時や出来事」を調査。併せて「孫疲れにならないために、ママ&パパにお願いしたいこと」も尋ねました。じぃじ&ばぁばがお手上げ状態にならぬよう、祖父母のホンネを探ってみましょう!

子どもが喜ぶ献立ってナニ⁉「食事の用意」が大変!

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「期待されるので、孫が喜ぶようなメニューを頑張って用意するが、正直疲れる」(64歳/女性/その他)

「孫に食物アレルギーがあり、献立に困る」(59歳/女性/その他)

「訪ねてくるのはよいが、食事の献立やおやつに何を出せばいいか気を使って疲れる」(71歳/男性/その他)

「息子夫婦が留守の時、二人の孫の食事から入浴まですべて託されたとき。食事の用意も大変で、とにかく早く帰ってきてほしかった」(64歳/男性/その他)

久しぶりに会える孫のために、ご馳走を用意しようと思う祖父母も多いよう。その気持ちは、訪問する側としては嬉しいですね! しかし、子どもが巣立ち夫婦のみの献立や味付けに慣れてしまうと、“子どもが喜ぶ料理がわからない”と献立に悩んだり、孫に変なものは食べさせられないと気を使う方も多いようです。

献立の相談を受けた際は、「何でもいいよ」ではなく、孫の好物やこれさえあればテンションがあがるという食べ物を伝えるといいかもしれませんね。

「孫のお泊り」に対する考え方も様々。「3泊以上はやめて」の声も

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「1泊のお泊りは良いけど、夏休みや冬休みの連泊はとっても疲れます。お泊りは最長でも2連泊までとして欲しいです」(69歳/女性/主婦)

「お泊りはケガとかしたら困るのでなるべく避けたい」(52歳/男性/会社経営・役員)

「3日以上対応するとき」(58歳/男性/営業・販売)

「一晩泊まったとき朝方まで寝なかったとき」(52歳/女性/その他)

幼稚園や学校の長期休暇を利用して、祖父母の家にお泊りというパターンも多いですよね。滅多に会えないのだから、孫と少しでも一緒にいたいでしょ!なんて思うのは、子どものエゴかもしれません……。何泊でもOKという祖父母がいる一方で、一定数「せめて2泊まで。3泊以上はキツイ」との意見がありました。その理由としては……、

「普段は夫婦二人の生活であり、年に数回孫達が泊りで遊びに来てくれるのが楽しみであるが、帰ったあとは生活リズムがもどるまで大変である」(73歳/男性/その他)

「冬休みや夏休みにどこに遊びに連れていけばいいか、迷う。長期間預けるのは控えてほしい」(85歳/女性/主婦)

など。孫のお泊りに関しては様々な意見があるので、じぃじ&ばぁばにそれとな~く探りをいれて、負担になっていないか様子を見てみましょう!

塵も積もれば…おこづかいやゲーセン代など「経済的」な負担

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「ゲーセン通いへの付き添いが疲れるし、お金がかかる。1回1,000~2,000円は使わされていると思う」(70歳/男性/その他)

「孫が顔を見せに来てくれるのは嬉しいが、小遣いをせがまれる。“ありがとう”ときちんと言うことをしつけて欲しい」(55歳/男性/その他)

「孫がそろばんを習っており、合格するたびにお小遣いをあげているが、だんだんと金額が高額に……。うれしいのですが、ちょっと年金受給者にはきついです。年金暮らしで贅沢はできないと思いつつ、孫は可愛いのである程度は我慢しています」(73歳/男性/その他)

1回の金額は少額でも、それが複数回になればそれなりの金額に。まさに塵も積もれば山となる状態で、経済的な負担は精神的にも直結します。最低限「ありがとう」と感謝の意はきちんと伝えるよう、言い聞かせておきましょう!

ぐずったり、大声をだしたり。「接し方がわからず」疲れる

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「ぐずったり泣かれたりすると、どうしていいかわからなくなる。孫を預けての長時間の外出はなるべく控えてほしい」(66歳/男性/総務・人事)

「大きい声を出したりして頭がいたくなる」(65歳/男性/研究・開発)

「2歳の孫を連れて買い物に行くも、カートを嫌がり乗らない。仕方なく下に降ろすと、すばしっこく走り回るので、他のお客さんにぶつからないよう後について見守らないといけないのが体力的にしんどく、疲れてしまう」(52歳/男性/医師)

「宿題を持ってくるのにそれをやらず、タブレットなどで遊びたがる。それをなだめて、宿題をやらすのにくたびれる。孫を預ける時は、宿題など優先順位を明確にするよう、約束させてほしい」(71歳/男性/その他)

一度スイッチが入ってしまうと何を言っても言うことを聞かない、走っちゃダメといっても走り回るなどの、子どもによくある困った行動。親でも正直しんどいと思うことありますよね。それが孫となると、どう接すればいいのか困る&迷い、疲れるとの意見もありました。

孫が帰った後の「部屋の片づけ&掃除」でどっと疲れが…

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「帰省してくれて成長ぶりが見られるのは嬉しいが、部屋が散らかって掃除が大変」(68歳/男性/その他)

「部屋が散らかって後片付けをしない事。孫の親もしないから余計に疲れる」(50歳/女性/その他)

「部屋を散らかすとき。度を越したときはちゃんと注意をしてほしい」(60歳/男性/その他)

「手が届くところにある物を、取ってはポイの繰り返し。孫が来る時は、全ての物を手が届かないところに一時避難させなくてはならず、片づけがしんどい」(62歳/男性/その他)

孫と一緒に過ごした時間は楽しい。でも、帰った後の散らかった部屋にげんなり……という方も多かったです。さすがに、散らかしたまま帰るのはマナー違反! 子どもそして親も後片付けはしましょうね。

やはり1番は「孫の遊びの相手」。子どもの体力に追いつかない!

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「普段、主人と2人の生活なので孫(3歳)が来ると遊び相手をするのがすごく疲れる」(70歳/女性/主婦)

「孫は男の子2人で“○○マンごっこ”が始まると家中を飛び回り、それが長時間続くので、こちらはあちこち体中が痛くなり非常に疲れる。なるべく長時間のお守りは控えてほしい」(70歳/男性/その他)

「孫が小さい時は遊びが楽だったが、大きくなるととてもついていけない。ゆったりとしていないで、面倒を見てほしい」(69歳/男性/その他)

「一緒に遊ぶときその動き・活動の活発さについていけない。疲れる」(69歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「孫が滑り台が好きでいつも押してくれと何回も頼まれるので疲れる」(67歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「いつも自転車の練習につきあわされて、腰が痛くなりますが、自分の運動と思って頑張ります」(50歳/男性/総務・人事)

「孫が遊びに来るのは楽しいのですが1日一緒にいるだけで、疲れてしまい次の日は寝込んでしまう。おじいちゃんおばあちゃんは年寄りだからと、孫たちに良く言い聞かせておいてもらいたい」(69歳/男性/その他)

「孫を見ているだけなら楽しいけれど、遊び相手を長時間するのは疲れます。我が家に来ても、じじばばまかせにしないで、子供(孫)の相手をしてほしい」(67歳/男性/公務員)

「遊びの相手をすると腰や関節が痛くなる」(69歳/男性/その他)

「孫を遊園地につれて行くと、笑いが絶えず楽しそうで、ついつい時間の経過を忘れてしまうが、いつも帰路では疲労困憊。阿吽の呼吸で、妻(孫から見た祖母)との分担制で行動している」(82歳/男性/その他)

孫疲れの要因1位は「孫の遊び相手」でした。一緒に遊びたい気持ちとは裏腹に、体力的に追いつかず、体が悲鳴をあげてしまうとのこと。たしかに、“加減”をしらない子どもは、じぃじ&ばぁばにも全力でぶつかるので、その子供のパワーに圧倒されてしまうシニアも多いようです。さらに、

「ゲ-ムで負けてやらないと泣き出す」(65歳/男性/その他)

「女の子の孫は本当にかわいいのですが、男である私にとって、おままごとなど女の子らしい遊びに長時間付き合うのはきついところがあります」(69歳/男性コンピュータ関連以外の技術職)

という苦労も。じぃじ&ばぁばは、孫のためにがんばってくれているのが伝わります!

 

とはいえ、疲れるけど孫に会いたい!という気持ちの方が大きいという方がほとんどでした。

そしてママ&パパへのお願いとしては、「孫の世話を丸投げしないで!」という声が圧倒的に多かったです。じぃじばぁばの優しさに甘えすぎないよう、準備や感謝の気持ちも忘れずにいたいですね。

 

文/鳥居優美

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