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パンプス女子は要注意の「丸まり足指」って?医師が教える「足のトラブル」予防策

長い冬が終わり暖かくなってくると、足元もブーツなどから軽やかなパンプスにチェンジ。レッグウェアも、タイツから足を見せるスタイルに変わっていきますよね。そんな春夏シーズンに気をつけたいのが“丸まり足指”という足のトラブル。あまり聞きなれない言葉ですが、一体どんな状態のことなのでしょうか?

今回は、「“丸まり足指”のケアと対策」について、フットケア専門医のお話を交えながらお伝えします。

甘くみてはいけない足のトラブル「丸まり足指」

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パンプスやフラットシューズを履くときにフットカバーを愛用している方も多いはず。でも脱げやすくて靴の中で丸まってしまって困ることがありますよね。

岡本株式会社が行った「フットカバーに関する調査」では、フットカバーを履いたことがある働く女性の約9割が、甲が浅めのフットカバーが靴の中で脱げてストレスになった経験があると答えたそう。

東京医科歯科大学附属病院 臨床准教授でフットケアに詳しい皮膚科専門医の高山かおる先生によれば、フットカバーのかかとが外れたままで歩く状態は、足先の指が丸まって踏ん張り、前のめり姿勢になっている“丸まり足指”だと言えるそう。

そして土踏まずのところに異物があると、“ハンマートゥ”“開張足”“外反母趾”などの足のトラブルを引き起こす可能性が高く、さらに放置しておくと膝の痛み、腰痛、肩こりなどの全身症状につながると警告します。

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ストレッチで予防!「丸まり足指」ケア

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高山先生によれば、こういった“丸まり足指”の状態が続くと、足先の筋肉や腱が緊張して硬くなってしまうとのこと。すると周りの筋肉もうまく動かなくなって筋力が低下。足の筋肉を使わなくなると、足がむくみ、足首のくびれがわかりにくくなる“老け足”スパイラルに……。

では、そんな足のトラブルを予防するには何が効果的なのでしょうか?

高山先生は、収縮した足指の腱を良く伸ばすストレッチをすすめています。

(1)指先のむくみや変形を防ぐ「丸まり足指伸ばし」

1:指の付け根に親指の腹をあてる

2:足先に向け、強く押すようにこすりあげる

親指から小指まで、1本1本丁寧にこすりあげましょう。

(2)足裏の筋トレ「丸まり足指グーパー」

1:【グー】足指を思い切り縮める
足指の下にある“MP関節”と呼ばれる骨の部分を曲げることが大切!

2:【パー】思い切り指を開く
全ての指を離して開きましょう。

開く指と開かない指があっても継続して行ううちにバランスよく開くように。グー、パーをリズミカルに繰り返します。

足の健康ために…「靴下と靴」の選び方

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足のトラブルを防ぐために、靴と靴下の選び方にも気をつけたいところ。

高山先生いわく、フットカバーはかかとがぴったりフィットして脱げにくいものを選ぶといいとのこと。

靴は、各足指の下にある骨部分の連なり“横アーチ”を包み込むようなデザインで、適度に足指が動く余裕があり、履いて背伸びをしたときにかかとが脱げないものをチョイスしましょう。

足は第二の心臓ともいわれ、弱ると全身に影響が出てしまうことも。“丸まり足指”で足の健康を損なわないように、日々の予防とケアを心がけていきたいですね!

※ 図表・イラストは岡本株式会社提供

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