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まだ間に合う!来年こそ正月太りしないための予防策は…【医師に聞く正月太り対策#2】

「今年の正月こそ太りたくない!」と意気込んでいる方は、そのやる気を確実に結果につなげるために、年末からでも間に合う予防策を実践しましょう! 

年始の期間には、正月太りを防ぐためにやるべきことがたくさんあるようです。

ダイエット専門院「渋谷DSクリニック」の院長、林博之先生に、正月太りの原因や対策についてうかがっていく本連載の第2回目は、正月太りの予防策についてお届けします。

年末年始は太りやすい時期!正月太りの原因をおさらい!

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正月太り 原因

前回の第1回では、正月太りにはさまざまな原因があることがわかりました。

年末年始は特別料理を食べる機会が増えることから、消費量と運動量のバランスがとりにくいことや、「新年だから」などの言い訳が常習化しやすいこと、冬の寒さが理由で運動量が減る上に、日照時間減少によるセロトニン分泌低下で食欲コントロール作用が弱まることなどが主な原因でした。

「年末年始は、ダイエットをしている方や、太りたくない方にとって注意をしなくてはならない時期です。この時期はアルコール摂取量やカロリー摂取量が他の時期と比べ、大幅に上がる傾向にあるため、太ってしまってから対策を練るのではなく、太る前からの対策が大切です。正月休みに入る前と、正月休み中の両方を意識して生活をしましょう」(以下「」内、林先生)

早速、具体的な予防策について、「事前に行っておくこと」と「正月休み中に行うこと」の両方をみていきましょう!

正月太りの予防策!「事前に行っておくこと」

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正月太り 予防策

まずは正月休みに入る前からやっておきたいことです。

●体重測定をして体重管理を行う。

●食事のシーンでは食べすぎず、腹8分目の食生活を心がける。

●食事のシーンでは温かい汁物から食べ、代謝が上がりやすくなるようにする。

●1口ごとに20回くらいよく噛んで食べ、満腹中枢を刺激して食べすぎを防止する。

●食事は米やパン、麺類などの炭水化物ばかりにならないようにし、野菜も摂るようにする。

●夜の食事量が多くなる日が続くようであれば、朝昼で調整する。

●忘年会などで摂り過ぎたカロリーは、年末の大掃除などで消費する。

●家の中でできるストレッチなどの運動をする。

●入浴はシャワー浴だけでなく、湯船に浸かり代謝を上げる。

●入浴時に湯船に浸かったらマッサージをし、血行をよくする。

「12月は忘年会などの特別料理により、おいしい料理を食べる機会が増えることから、食べすぎる傾向があります。体重管理をしっかり毎日行うことで、ちょっとした変化にもすぐに気付くことができるでしょう。

食事のシーンでは、“食べてはいけない”というわけではありません。食べる量や食べる順番、よく噛むこと、種類のバランス、食べるタイミングなどを意識することが大切です。

また、年末には大掃除という格好の機会がありますので、ぜひ活用してエネルギーを消費しましょう。また入浴時は38~40度くらいの温度の湯に浸かって、半身浴を15~20分ほどすることで、全身の血行がよくなり、代謝にいい影響が出ます」

正月太りの予防策!「正月休み中に行うこと」

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正月太り 予防策

続いては、正月休み中に行う予防策です。事前にやっておくことは継続しつつ、次のことを行うといいそうです。

●家にいるとつい食べ物に手が伸びるため、初詣などに出かけてたくさん歩くようにする。
●「太るかな」「太ったらどうしよう」などと気にしすぎない。気にしすぎるとストレスにつながり、太りやすくなる。

「原因のところでもお話ししたように、正月は“新年だから”“年に一度のことだから”などの言い訳が出やすく、家にいるとつい食べ物に手が伸びやすくなります。できるだけ外に出て動くようにするといいですね。また正月太りを気にしすぎるのも、よくありません。食事のたびにストレスを感じるなどの状態では、かえってストレスで太りやすくなることもあります」

正月太り対策は、事前の予防策が肝心! すでに正月休みに入ってしまっても、まだあきらめず、予防策を続けましょう。ストレスにならないよう、楽しく実践したいですね。

 


【取材協力】

渋谷DSクリニック 林博之院長
東京慈恵会医科大学卒業後、東京厚生年金病院形成外科医長を経て、平成17年ダイエット専門院「渋谷DSクリニック」を開院。渋谷院の院長に就任。医学的根拠に基づいた正しいダイエットを提唱する。
https://dsclinic.jp/

取材・文/石原亜香利

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