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1年で-12kg!「カリスマ保健師・松田リエさんのダイエット術 」#1…女性のダイエットは「食べてやせる」が正解ってホント?

ステイホーム中に脂肪をため込んでしまい、これから薄着になる春に向けて、「そろそろダイエットを始めなきゃ……」と、考えている人も多いのではないでしょうか? 

そんな人におすすめなのが、カリスマ保健師・ダイエット講師として活躍する松田リエさんが提案する“ずぼら瞬食ダイエット”。これならずぼらな私でもできるかも……と思わせてくれるメソッドなんです!

松田さん自身が「食べること」で、ダイエットの負のループから脱出!

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1年で−12kg、体脂肪−10%のダイエットに成功し、実年齢は35才ですが、体内年齢は18才(!)という松田リエさん。小学5年生からダイエットを始めましたが、過度なダイエットのストレスから暴飲暴食をしてリバウンドを繰り返す……という負のループに陥っていたそう。

若い頃は、容姿へのコンプレックスから自信まで失っていたという松田さんでしたが、看護師から予防医療の保健師に転職し、食事指導をする立場になって人生が一変! 実は、女性は効率よく「食べた方がやせる」ということに気づきました。

今年2月に出版した自著『ずぼら瞬食ダイエット』(小学館刊)には、受講生1,300名以上をダイエット成功へと導いた、すぐに身につく食習慣の基本(瞬食習慣)と簡単すぎる「やせレシピ」(瞬食レシピ)が満載。kufuraでは3回にわたって、松田流メソッドを紹介していきます。

右が現在の松田さん。153cm、41kg。1年で体重−12kg、体脂肪−10%の減量に成功。実年齢は35才だが、体内年齢は18才!

まず、ダイエットを始める前に知っておくべきなのが、女性が太る仕組み。女性は年を重ねるごとに太りやすくなるイメージがありますが、それにはちゃんとした理由がありました。

太る理由1:基礎代謝が減量するから

基礎代謝量とは、体温を維持したり、呼吸をしたり、人間が生活するうえで必要な最小限のエネルギー量。年齢を重ねるにつれ、筋肉が落ちたり、細胞が老化したりすると、基礎代謝量も減ってしまいます。これは消費カロリーが減るということなので、当然、太りやすくなります。

 

太る理由2:血糖値が上がり、脂肪をため込むから

食事をすると血糖値が上がるため、血糖値を下げるホルモン「インスリン」が分泌されます。インスリンには糖分を脂肪に変えてため込む働きもあるんです。

血糖値は年齢を重ねるごとに上がりやすくなるため、同じ食事でも若い頃より太りやすくなってしまうのです。

太る理由3:エストロゲンが減るから

女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」には、脂肪燃焼を促し、内臓脂肪がつくのを防ぐという嬉しい効果が。しかしながら、更年期になるとエストロゲンの分泌は急激に減ってしまうそう……。

エストロゲンは、食欲を抑制する「レプチン」というホルモンの分泌も促すため、更年期になって分泌が減ると食欲のコントロールもしづらくなります。

このように悲しいかな、女性の体は年齢を重ねると、どうしてもやせにくい体になってしまうのです。

※『ずぼら瞬食ダイエット』より抜粋
※出典/厚生労働省 e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」(2021年11月20日閲覧)、タニタHP「加齢によるからだの変化」

運動するより「基礎代謝アップ」を狙った方がやせやすい!

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なかでも、女性が太る大きな理由のひとつ「基礎代謝の低下」に注目してみましょう。

悲しいですが基礎代謝は年齢を重ねるごとに減っていくため、若い頃と同じ食生活を続けていれば、20〜30代で約3〜5kg、40代では約6kg、50代では約9kgの脂肪がつく計算に!

呼吸や体温維持など、生きているだけで勝手に消費される「基礎代謝」は、代謝全体の60〜70%を占めています。

ちなみに、運動や日常生活の動作によって消費される「生活活動代謝」は、代謝全体の20〜30%しか占めていません。

つまり、いくら頑張って運動しても消費エネルギーは思ったよりも少ない。女性はがむしゃらに運動するよりも、基礎代謝をアップさせる方法を考えた方がやせる近道なんですね!

 

たんぱく質中心の食事を、1日3食とるのがやせる近道!

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では、基礎代謝を効率よく上げるためにはどうしたらよいのでしょうか? ズバリ、やせたいなら食べることが大切!

食事を抜いてお腹が空くと、脳は飢餓状態と判断し、筋肉を分解して脂肪をため込みます。そのため筋肉量が減り、基礎代謝が下がってやせにくい体になるという悪循環に陥ってしまうのです。

とはいえ、むやみに食べるのはNG。基礎代謝をアップさせる3つのポイントに沿って、食べることが肝心です。

1:たんぱく質をとる

たんぱく質は筋肉維持に役立ちます。女性は筋トレをしても男性と比べて1/20しか筋肉がつかないといわれ、筋トレを何時間も行うトレーニングは実は不向き。

それよりも毎日3食たんぱく質をとる方が効果的! さらにたんぱく質をとると、食後に体温が上がって脂肪が燃えやすくなります。

たんぱく質が多く含まれている食材は、肉、魚、卵、豆、大豆製品、乳製品など。毎食、手の平くらいの量(20g程度)を目安に食べるとよいそうです。

食事と食事の間が6時間以上空いてしまうと筋肉の分解が始まるので、不規則にならず、3食バランスよく食べる習慣を身につけたいですね。

2:肝臓の機能を落とさない

基礎代謝のうち筋肉は約2割、肝臓は約3割のエネルギーを消費していて、肝臓は筋肉の1.5倍ものエネルギーを使っているそう。

肝臓の機能をキープするにはお酒を飲みすぎない、ビタミンやミネラルをしっかりとる、添加物など不要なものをとりすぎないことが大切です。

3:3食、特に朝食をしっかり食べる

いちばん大切なのがコレ! 食事をとることでエネルギーを消費するので、食べること自体が代謝アップに繋がりますが、なかでも重要なのが「朝食」。

朝食を食べると体温が素早く上がり、その体温をキープしようとする機能が働きます。そのため、朝に上がった体温を1日中維持できれば、その日1日の代謝がアップ。朝食を抜くと体温の上昇時間が短くなり、エネルギー消費が抑えられてしまうため、食べてやせる鍵は、実は「朝食」にあったんです。

 

「ダイエットは食べちゃダメ」という、いままでの概念を覆す松田さんのメソッドは目からウロコ。女性ならではの効率のよいやせ方が分かったところで、次回はすぐ作れて簡単な「瞬食レシピ」を紹介します。

構成・文/岸綾香

【取材協力】

松田リエ

1986年生まれ。看護師・保健師・ダイエット講師。BelleLifeStyle協会代表理事。がん患者のケアを担当後、保健師として成人の健康教育、メタボリックシンドロームや糖尿病患者の保健指導を行う。自身の食生活を見直し、自然と12kgやせた経験を生かし、食べやせダイエット講師として起業。受講生1,300名以上をダイエット成功に導き、人気を呼んでいる。YouTube『松田リエ||おうちで食べ美』 Instagram@bls.academy

『−12kgのカリスマ保健師が考案! ずぼら瞬食ダイエット』松田リエ著 1,430円(税込)小学館

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