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通勤中にも試してみて!「腰痛」に効くツボ押し&セルフケア

文字通り、体の“要(かなめ)”と言えるほど重要な“腰”。立ち仕事の人はもちろん、デスクワークでも同じ姿勢を長時間続けることで痛めることが多い部位です。ちょっとした違和感を放置していると、やがては“ぎっくり腰”になって動けなくなる危険性も!

腰痛の症状がでたり、ひどくなったりする前にできる“腰のセルフケア”について、『初台不動通り鍼灸院・接骨院』の鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師、竹ノ子みどりさんにうかがいました。

女性の腰痛は、「ストレスと寝不足」が原因の場合も!

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「腰には左右に大きな筋肉がありますが、筋肉のラインに沿ってツボが密集していて、“全部ツボ”と言ってもいいほど。効果が出るツボは、人によって微妙に違います。

まずは親指でこっているポイントを探し、効く部分を長めに押してセルフケアをすると楽になると思いますよ。

ただ腰痛は、ストレスと寝不足で症状が起きやすいという特徴も。腰痛を自覚している女性は、メンタルも併せてケアすることをおすすめします」(以下「」内、竹ノ子さん)

通勤中に立ったままできる!「腰のセルフケア」

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「ツボが密集している左右の筋肉のラインは、刺激することで腰痛緩和の効果が期待できます。

広範囲なので、まずは親指を使って自分が効くポイントを探してください。押している最中に硬いところや、“気持ちいい”と感じるところがあれば、そこが自分にとってのツボ。親指で長めに押していると、スッと楽になるはず。

この押し方は立ったままでもできるので、通勤電車などで立っているときなどにぜひやってみてくださいね」

1:膝裏のツボ「委中(いちゅう)」

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ツボ押しで期待できる効果:腰痛

「腰痛は、足のツボを押すことによって緩和できる場合が多いのが特徴です。

まず、膝の裏側にある『委中』。

くぼんでいるところのちょうど真ん中部分にあるツボですが、坐骨神経の通り道で、鍼灸の世界では『四総穴(しそうけつ)』と呼ばれる、さまざまな症状に直結する重要なツボの1つとされています」

「押し方は、両手の親指がツボにあたるように手をあて、2本重ねて下から押し上げるように刺激しましょう。

親指だけでは刺激が足りないと感じたら、押す指を中指や人差し指に変えて、本数を2本3本と増やしながら調節してください。

『委中』はとても分かりやすいツボなので、少し触るとヒットする部分がすぐにわかり、押して効く感覚があると思います」

2:足首のツボ「太渓(たいけい)」と「崑崙(こんろん)」

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ツボ押しで期待できる効果:腰痛、冷え

「内くるぶしの出っ張っているところと、アキレス腱の間の溝になっているところが『太渓』と呼ばれるツボ。

このツボは腰痛以外に、冷えにも効果が期待できます」

「さらに『太渓』の反対側、外くるぶしとアキレス腱の間の溝にあるのが『崑崙』。

太渓と崑崙は、どちらのツボが反応するのか、もしくは両方反応するかなど、人によってまったく違います。まずは親指と中指でそれぞれ挟むように刺激し、どちらが反応するかを確認してみるといいでしょう」

 

ツボが密集している腰だけでなく、実は足にも腰痛に効果的なツボが数多くあるとは意外でしたね。

今回ご紹介したツボは座りながら刺激してももちろんいいですが、入浴中に座った状態で押すのもオススメだそう。腰痛の自覚症状がなくても、仕事などで長時間座りっぱなしの方は、ケアしておいて損はなさそうですね!

 


 

【取材協力】

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

竹ノ子みどり

大手電機メーカーで経営企画部門や営業部門を経験するも、自らの手で目の前の人の身体も心も楽にしたいと思い離職。国家資格を取得し、現在は幅広い年齢層が通院する接骨院で、西洋医学と東洋医学、両方の知識と技術を融合した治療を行っている。趣味は日本民謡を歌うことと銭湯めぐ

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