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自己流じゃもったいない! 鍼灸師が伝授する「ツボ押し」のコツ4つ

効果的な部位を押すことで、体の不調を改善する効果が認められている“ツボ”。東洋医学の世界では、体中に365個もの“ツボ”が存在するとされているそう。
さらに、「365個のツボ以外にも“奇穴(きけつ)”と呼ばれるツボが存在しており、手のひらで身体のどこかを触れば、そこには必ずツボがあるというくらい多いのです」と語るのは、『初台不動通り鍼灸院・接骨院』の鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師、竹ノ子みどりさん。

ツボ押しに興味があっても、自己流という方も多いのでは? そこで今回は、より効果的に“ツボを押すコツ”を竹ノ子さんに教えていただきました。

ツボを押すときに使う指…オススメは「親指」と?

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「押すのに最適なのは親指です。もう1本使うなら、中指がいいですね。逆に人差し指は力が入りにくいので、あまりオススメできません。

ただ肩などの広い部分だと指1本では疲れてしまうので、中指を中心に親指以外の4本で押したり、マッサージのようにくるくると回して押す方法もあります。

ときには指を押し当てるだけではなく、押さえながら肩や首などの部位側からも指に当てるようにして動かすと、楽に気持ちよくなりますよ」(以下「」内、竹ノ子さん)

「深呼吸」が大切! ツボを押すタイミング

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「タイミングは、“深呼吸をしながら息を吐くときに押す”イメージです。大きく鼻から息を吸って、口から長く息を吐きながらグーっと押す。息を吐いているときはリラックスしてください。

深く呼吸することはとても大切ですが、実は体が凝っている人やストレスなどで疲れている人は、呼吸が浅い人が多いのもの。

ツボを押すと同時に呼吸を深くすることを意識すると、より体にいい効果をもたらすでしょう」

何回くらいがベスト? ツボを「押す回数」

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「ツボ押しでは、まず症状に効果的なツボを押し、さらにその周辺で効くところを探して押していきます。

押すときは、指が部位に対して垂直になるようにするのがポイント。数はあまりたくさん押すと疲れるので、3回くらいで十分です」

やりすぎは禁物! 「気持ちいいツボを適度に」でもOK

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「人間の体には、あらゆるところにツボがあります。具体的な効用が分からなくても、自分で体を触って“気持ちいい”とか“効いている感じがする”という部位を押すだけでもいいのです。ツボの部位を細かく考えすぎると、むしろ混乱してしまうので専門家でない限りあまりオススメしません。

また、押すと気持ちいいからといって強く何度も押しすぎると、いわゆる“揉み返し”で痛みが発生してしまいます。

ツボ押しは“気持ちがいい”程度にとどめても十分効果が期待できるので、やりすぎは禁物ですよ」

いかがでしたか? ひと口に「ツボ押し」といってもさまざまなコツがあるものです。

とはいえあまり難しいことは考えず、凝っているところを押して「気持ちがいい」と思うだけでも十分なよう! ちょっとした空き時間などに気楽に試してみましょう。

 


 

【取材協力】

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

竹ノ子みどり(たけのこ みどり)

大手電機メーカーで経営企画部門や営業部門を経験するも、自らの手で目の前の人の身体も心も楽にしたいと思い離職。国家資格を取得し、現在は幅広い年齢層が通院する接骨院で、西洋医学と東洋医学、両方の知識と技術を融合した治療を行っている。趣味は日本民謡を歌うことと銭湯めぐり。

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